ジャック・ドゥーハンは、アルピーヌのアカデミーに加入したことを「自分のキャリアで最良の決断」だと認めている。これにより2024年にF1に昇格できる可能性があるからだ。
ドゥーハンは2017年にレッドブル・ジュニア・チームに参加したが、昨年末に離脱してアルピーヌ・アカデミーに加入した。そして今年はビルトゥジ・レーシングからFIA F2選手権に参戦。ドゥーハンは3回の優勝と6回の表彰台を獲得した。アルピーヌはドゥーハンの育成スピードを速めることを決め、メキシコGPとアブダビGPのフリー走行1回目に彼を起用した。
「僕が前の場所に留まっていたら、2回のFP1を担当したり、F1マシンを走行する立場にはなれなかっただろう」とドゥーハンは語ったが、彼にとってオスカー・ピアストリのアルピーヌ離脱も有利に働いたことは明らかだろう。
「自分がチームに力を尽くしていると感じているし、彼らも僕にとてもよくしてくれ、多くのことを教えてくれる」
「自分の決断に満足している。これまでのキャリアのなかで最良の判断だったと思う。F1シートにかなり近づいたことは、本当に素晴らしいことだ」
しかしながら、二輪のレジェンドライダーであるミック・ドゥーハンの息子であるジャックは、2023年シーズンの焦点をF2への取り組みに置くため、F1での可能性についての期待は抑えている。だがドゥーハンがF1での未来を計画するときには、アルピーヌが希望の場所になるだろう。
「すべてのF1レースに行ってその場にいることもできるかもしれないが、F1マシンに乗ることができる可能性は低いので、そうしたらF2への取り組みの時間が少し削られてしまうだろう」
「僕は(F2に)完全に専念して、チームのためにできる限りのことを引き出す。そして2024年か、あるいは2025年に、フルタイムのドライバーになれることを願っている」
「僕には自信があるし、アルピーヌに大きな信頼を抱いている。まず僕はチャンピオンシップタイトルを獲得しなければならない。計画どおりにいけばそうできると僕は確信している。そうして1年待たなければならなくてもかまわない。アルピーヌのシートと、彼らと成長を続けていくためなら、喜んで待つよ」
「もし(2024年に)貸し出される可能性があったら、それは素晴らしいことだけれど、そういうことが決まるのは先の話だ。優勝して結果を出せば、おのずとうまく進むだろう」