スカイ・テンペスタ・レーシングは、12月9~11日にアブダビで開催されるIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ最終戦に、ガレージ59と提携しマクラーレン720S GT3で参戦すると発表した。
スカイ・テンペスタとガレージ59による初めての共同プログラムとなるガルフ12時間レースでは、クリス・フロガット、エディ・チーバー3世、ジョナサン・ホイ、ケビン・ツェの計4名が“スカイカラー”の93号車マクラーレン720S GT3をシェアする。
この英国チームは、これまでAFコルセが運営するフェラーリチームとしてファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦していたが、2022年はメルセデスAMGにメーカーをスイッチ。2022年のキャンペーンをグループM・レーシングの運営サポートの下でスタートした。ところが、トタルエナジーズ・スパ24時間ではハウプト・レーシング・チーム(HRT)に変更されている。
これに加えて、スカイ・テンペスタはRAMレーシングが準備したメルセデスAMG GT3で、今年3年ぶりに開催されたFIAモータースポーツ・ゲームスにも出場している。
■2023年のフルシーズンプログラムは未確定
Sportscar365は、同チームが2023年のフルシーズン計画を確定していないこと、およびマクラーレンでの活動は現在のところ1回限りの予定であることを理解している。
今シーズン、スカイ・テンペスタの一員としてGTWCヨーロッパに参加したブロンズドライバーのホイは、「ガレージ59はかつては強力なライバルだった。非常に尊敬と憧れを抱いていたチームと、初めて一緒に働くことができることに興奮している」と語った。
「バルセロナで720S GT3を少しドライブしたことがあるが、すぐに心地よさを感じた。間違いなく学習曲線は険しいと思うが、僕は挑戦する準備ができているよ!」
スカイ・テンペスタと提携するガレージ59は、2016年のGTWCヨーロッパ・エンデュランスカップを制した強豪チームだ。彼らは同じ英国チームのクルマを走らせるだけでなく、自分たちのクルマである88号車マクラーレン720S GT3でガルフ12時間に初参戦することを計画している。
マクラーレン・オートモーティブのファクトリードライバーであるマービン・キルホファーを筆頭に、ベンジャミン・ゲーテ、アレクサンダー・ウエストがIGTC最終戦のラインアップに名を連ねる。
彼ら3名はともに、2022年のGTWCヨーロッパ・エンデュランスカップに参戦したが、それぞれ所属チームは異なっていた。キルホファーはJOTAのプロクラスエントリーの一部であったが、ゲーテはチームWRTのアウディR8 LMSエボIIでシルバーカップタイトルを獲得。ウエストはガレージ59からプロ・アマクラスに参戦していた。
2020年からチームWRTのアウディをドライブしてきたゲーテにとって、マクラーレンでのレースはこれが初めてとなる。
「マクラーレンでの初レース、そしてガレージ59での初レースが本当に楽しみだ」とゲーテ。
「アブダビは素晴らしいサーキットなので、良い経験になるはずだ。いい結果を残せることを願っている」