英フィナンシャルタイムズ(FT)が特報した、中国のネット通販最大手アリババ創業者のジャック・マー氏の東京滞在について、追いかける形となった国内メディアは30日、独自取材による目新しい続報を出さなかった。
意外だったのはこの日の官房長官記者会見で、どのメディアも質問をしなかった点だ。政治部の記者には関心がないのだろうか。
もちろん、マー氏の長期「滞在」が実質的な「亡命」なのかどうかはまだ不明だ。それでも、中国の軍事的膨張が止まらず、日本の安全保障環境が緊迫を増すばかりにあって、中国の大物起業家が本国政府と関係が悪化した経緯から我が国で「雲隠れ」していると言うのは尋常な話ではない。
さて前回の結びで、今回の「事件」は日本にとってちょっとしたチャンスになるかもしれない、と書いた。
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