ルイス・ハミルトンは円熟の40代になってもまだF1ドライバーを続けているかもしれないという。彼は、今後数カ月のうちにメルセデスと「さらなる契約を結ぶ」ことを示唆した。
ハミルトンとメルセデスの契約は2023年末で切れる。しかし7度のF1世界チャンピオンであるハミルトンは、どのような形であれ今後もメルセデスに忠誠を尽くし、「今後もずっとそうしていたい」という。
今シーズンはハミルトンにとってもメルセデスにとっても厳しい展開となり、今のところまだ一度も優勝を果たせていない。しかしハミルトンの意欲は少しも衰えていないようだ。ハミルトンがF1の最前線にあとどれくらい留まるのかは、時間が経たないと分からない。しかし今後数シーズンにわたり、ハミルトンのライバルたちは「まだまだ彼に付き合う」ことになりそうだ。
「僕の今後のことだけど、毎年年末になると、腰を下ろしてじっくり振り返るんだ。自分が今どういったことを考えているのかとか、これからどうなるのかとか。今後の3年から5年といったスパンで計画を立てる。10年となると難しいけれどね」とハミルトンはオースティンでメディアに語った。
「とにかく、自分はどういった位置にいるのか。何をやりたいのか。目標は何なのか。どんどんプランに追加していく。ビジネス方面のこともすごく増やしている」
「今はたくさんのビジネス案件が進行中だ。うまく進展しているポジティブな案件、チャンスに繋がる案件が外部にたくさんある」
「しかし僕はメルセデスに100%コミットしている。思うに、もし家族がいたら、100%を注ぎ込むのは難しいだろう。自分にとって非常に大切な何かを犠牲にすることになってしまうからだ。違った道筋を歩いて、違ったものを作り上げることになる」
気持ちの変化を促すような劇的な出来事がなければ、来シーズンの勝率いかんに依らず、2023年以降もハミルトンがグリッドに留まるのは確実なようだ。
「40歳を超えてもメルセデスにいると思うかだって? 可能性はある」
「しかしまず、新しい契約を結ばなければならない。今後数カ月かけて腰を据え、これからのことをしっかりと話し合うつもりだ」
「僕の目標はメルセデスに残り続けることだ。僕は13歳からメルセデスにいる。メルセデス・ベンツは僕の家族だ。メルセデスは僕がつらい時も、うれしい時も、一緒にいてくれた。学校を退学になった時ですら見捨てなかった」
「2020年にいろいろあった時も寄り添ってくれた」
「僕が過ちを犯した時も、メディアにいろいろ叩かれた時も、一緒にいてくれた。人生の苦しみも喜びも分かち合った仲なんだ」
「メルセデスというブランドを心底信頼しているよ。この組織にいる人たちを信頼している」