F1のベテランドライバーであり、スーパーサブのニコ・ヒュルケンベルグは、2023年シーズンにF1に復帰するチャンスについて「比較的楽観的」でいると述べている。
現在アストンマーティンのリザーブドライバーを務めるヒュルケンベルグは、具体的な目標としてハースの名を挙げることはしなかったが、ハースは2023年の空きシートがまだある唯一のチームだ。
ヒュルケンベルグは今シーズン最初の2戦でセバスチャン・ベッテルの代役を務めたが、夏にはミック・シューマッハーに代わってケビン・マグヌッセンのチームメイトの有力候補に浮上した。
しかしそれ以来、ハースF1チームのチーム代表ギュンター・シュタイナーは、シューマッハーには2023年もシートを維持するチャンスが50%あると述べてきた。したがって、ハースのドライバーリストのトップには、シューマッハーとヒュルケンベルグがいるようだ。
今週の『Servus TV』でヒュルケンベルグは、グリッド復帰のチャンスについてファンに最新情報を伝えた。
「結局のところ、これは僕の決断ではない。僕が決められることではないんだ」とヒュルケンベルグは『Servus TV』に語った。
「話し合いは今も行われている。僕は比較的楽観的でいるけれど、もう少し辛抱強く待たないといけないだろう」
興味深いことにアストンマーティンは、FIAフォーミュラEチャンピオンのストフェル・バンドーンが、F2チャンピオンのフェリペ・ドルゴヴィッチとともにチームのリザーブドライバーを務めることを明らかにした。このことは、ヒュルケンベルグがハースとの契約のために、アストンマーティンと2023年に向けた契約をしなかったことを意味するのかもしれない。
シュタイナーは『RTL』に話すなかで、2023年に向けたハースのドライバー選択は、チームの「中長期的」利益に関連しているとの見解を繰り返した。
「私にとって、もはや1レースや1ラップなどの話ではない。私にとっては、ハースにとって何が中長期的に最善なのかという話だ」
「ミックがポイントを獲得するかどうか、彼にシートがあるかどうか、ということではない」とシュタイナーは語り、「将来に向けて安定してチームをリードできるのは誰か」ということが第一の検討事項だと述べた。