10月5日、ヤマハ発動機は、全日本ロードレース選手権のJSB1000でチャンピオンに輝き、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦中の野左根航汰が、2023年は『Yamaha VR46 Master Camp Team』から、ロードレース世界選手権のMoto2クラスにフル参戦することを発表した。
ヤマハは、全日本ロード、SBKとサポートを続けてきた野左根を、世界進出を目指す若手ライダーのロールモデルとして、来年以降も継続してサポートするといい、来季はMoto2に参戦させる。
野左根は2020年に全日本ロードの最高峰JSB1000で初のチャンピオンを獲得。2021年から欧州に拠点を移し、SBKに参戦を開始させた。1年目はランキング14位、今シーズンは8戦を終えてランキング19位につけている。また、Moto2には2012年に1回、2013年に3回出場した経験を持っている。
加入するYamaha VR46 Master Camp Teamは、VR46ジュニアチーム.S.R.L.の協力を得て2017年に設立されたチーム。2018年まではFIM CEV Moto3(ジュニアワールドチャンピオンシップ)、2019~2021年は、FIM CEV Moto2(ヨーロピアンチャンピオンシップ)に参戦してきた。
そして2022年からは、ケミン・クボ、マニュエル・ゴンザレスを擁してMoto2に参戦しており、世界各地で行われているヤマハライダーの育成プログラムである『bLU cRU』と連動し、ライダーたちが世界選手権レベルでスキルを磨き、MotoGPを目指すプロジェクトとして取り組んでいる。
■野左根航汰
「2020年にJSB1000でチャンピオンを獲得し、2021年から2年間、SBKで挑戦をしてきました。結果としては難しいレースが続きましたが、いろいろな経験や考え方を学びました。2023年は心機一転、Moto2に参戦します。難しいチャレンジになると思いますが、ファンの皆さま、ヤマハ発動機の期待に良いレースで応えられるよう精一杯がんばります」
■小野哲(ヤマハ発動機 MS戦略部部長)
「2023年、Yamaha VR46 Master Camp Teamに野左根航汰選手が加入することが決定しました。彼はYamaha bLU cRUの経験を持つ、アジアで最も優れたライダーのひとりです。彼とともにモータースポーツを通じて感動を伝える新しいチャレンジをスタートさせます。そして、アジアの才能あるライダーを継続的にプロモートしていきます。今後ともMoto2への挑戦にご期待ください」