10月3日からアメリカ・ジョージア州のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで行われているIMSA公認のLMDh開発テストにおいて、アキュラARX-06は60号車メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)が3日間で2回目の事故を起こし、さらにウェイン・テイラー・レーシング(WTR)のマシンも走行をやめたことから、予定よりも前にテストを終了することとなった。
初日にはリヤサスペンションのコンポーネントの故障が引き金となり、トム・ブロンクビストがアクシデントに見舞われていた。
この事故を受け、HPDホンダ・パフォーマンス・デベロップメントと、シャシーパートナーであるオレカの代表者が、再設計が必要な部品の応急処置へと取り組むため、2台のARX-06は一時的に走行を見合わせていた。
3日目となる10月5日に入って起きた事故は、テスト初日に起きた問題とは関連のないものだった。マット・マクマリーがターン7の縁石でMSRのマシンのコントロールを失い、車両は左リヤセクションににダメージを負ったものと、Sportscar365は理解している。
タイミングの悪いことに、今週末にはホモロゲーションに向けたウインドシア社での風洞試験が予定されている。その試験に間に合うよう、現場でマシンの修復に入らなければならないことから、走行が早期に切り上げられたのだ。
HPD社長兼テクニカル・ディレクターのデビッド・ソルターズは「月曜日に、60号車ARX-06にコンポーネントの不具合が発生し、クラッシュした」と述べている。
「オレカと協力して、走行状況を変更することで対処し、火曜日には生産的なテストデーを過ごすことができた」
「今日は、トラクションを失ったこととスピンにより、60号車アキュラはバリアに接触してしまった」
「今日のスピンとクラッシュの原因は、月曜日に経験した問題とは無関係だ。だが、我々はまもなく風洞実験とホモロゲーションの日程を控えているため、マシンを止めて希少なパーツを保護するのが賢明であろう」
IMSA公認のGTPテストは3日目となる5日水曜日の午後、BMW Mハイブリッド V8とキャデラックV-LMDhが走行距離を伸ばし、幕を閉じた。
次の主要な合同テストは、10月末にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われる。そこにはポルシェ963も参加する予定で、初めて4メーカーすべての車両がそろうことになる。