報道によると、マクラーレンを離脱するダニエル・リカルドは、2023年に公式リザーブドライバーになるためメルセデスと交渉を行っているという。
フランスの放送局『Canal +』が先週末のシンガポールで明らかにしたところによると、ニック・デ・フリースが来シーズンにアルファタウリに加入する契約を締結し、リカルドは2023年にメルセデス傘下に入るための合意に近づいているということだ。
先週リカルドは、2023年の計画の可能性について、彼のマネジメントチームが「ほとんどの人たちと話し合っている」と語っていた。33歳のリカルドの第一の選択肢は来年もグリッドに留まることだったが、ハースやおそらくはウイリムズといった層の中団チームに入ることには興味を持っていなかったようだ。また、ルノー/アルピーヌに戻るといううわさは、この数週間で消えてしまった。
その代わりにリザーブドライバーとなることは、リカルドとメルセデス双方が満足できることだ。メルセデスはドライバーのうちひとりがレースに出場できなくなった場合、8度のグランプリ優勝経験者を招集することができるようになる。そしてリカルドがスーパーサブを務めるチームはメルセデスのカスタマーチームにまで及ぶ可能性がある。すなわちアストンマーティンやウイリアムズ、そしてマクラーレンだ。
暫定的な仕事としてメルセデスでリザーブドライバーを務めることで、リカルドは2023年の間もパドックのことを把握できるようになるし、彼の才能とスキルはチームの開発作業にとっても利益となるだろう。
さらに、ルイス・ハミルトンとメルセデスとの現在の契約は2023年末で終了する。チーム代表のトト・ウォルフは契約延長の話し合いが行われていることを示唆したが、それでもハミルトンが来年末で引退を決意した場合、リカルドの存在はチームにとって、優れた即戦力のある後任者を持つという解決策になるだろう。
「彼にはあまりにも大きな才能があるし、レースをしている僕たちの仲間でいる資格があると思う」と、先月にモンツァでリカルドのF1離脱の可能性について尋ねられたハミルトンは答えた。
「もちろん彼が僕たちのチームの一員になるのは素晴らしいことだけど、でもあの役割は彼にとって最良のものではない。僕が彼のマネージャーだったら、彼はレースをすることになるよ」