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 ランボルギーニは11月5日、2024年から始まるWEC世界耐久選手権およびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権におけるLMDhプログラムで、アイアン・リンクスが公式運営チームとなることを発表した。

 アイアン・リンクスはこれまで、フェラーリとともにWEC、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、ファナテックGTワールド・チャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSなどのGTレースを戦ってきており、2021年のスパ24時間レースでは優勝も果たしているが、トップレベルのスポーツカーレースへのデビューにおいては、新たなマニュファクチャラーと手を組むこととなった。

アイアン・リンクスのフェラーリ488 GTE Evo
アイアン・リンクスのフェラーリ488 GTE Evo(2022年WEC第5戦富士6時間レース)

 数カ月前からパドックで噂されていたLMDhのパートナーシップは、土曜日、ポルティマオで行われた『グランドファイナル』イベントで、ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマンとモータースポーツ責任者のジョルジオ・サンナによって発表された。

 このコラボレーションの一環として、アイアン・リンクスは来季からGTカテゴリーにおいて、ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO2を走らせる予定だ。

「我々がLMDhに参戦することを発表して以来、このような重要なステップを共にするパートナーとして、アイアン・リンクスがふさわしいことは明らかだった」とヴィンケルマンは述べている。

「アイアン・リンクスがランボルギーニ・ファミリーに加わることを歓迎する。彼らは長年にわたり、ランボルギーニのモータースポーツ部門と同様に、速く、強く、成功した存在であることが証明されている」

 この『ランボルギーニ・アイアン・リンクス・チーム』は、アイアン・リンクスと同じ親会社が所有する、新しく設立されたプレマ・エンジニアリングのサポートと関連していくことになる。

 プレマとアイアン・リンクスは今年、LMP2プログラムに取り組み、プレマはELMSのタイトルを獲得した。両チームは、FIAウーマン・イン・モータースポーツ・コミッティのデボラ・メイヤー委員長が率いるスイスのDCレーシング・ソリューションズ社によって運営されている。

 メイヤーは、「アイアン・リンクスとランボルギーニのパートナーシップについて、我々のグループにとって重要な節目となるニュースを共有できることを、本当に嬉しく思う」と述べた。

「我々のチャンピオンシップで勝利してきた血統とランボルギーニのモータースポーツでの成功の伝統が組み合わさることで、サーキットで高い競争力を発揮するための完璧な組み合わせが生まれるだろう。私はこの次なる章を楽しみにしている」

 ランボルギーニは以前に、LMDhでの初年度は1チームで参戦することを表明している。IMSAでのプログラムはミシュラン・エンデュランス・カップの4戦に集中し、WECでは初年度からフルシーズン参戦を果たす予定だ。

「アイアン・リンクスとのパートナーシップを非常に誇りに思っている」とサンナは述べている。

「GTプログラムからLMDhプログラムまで、イタリアの3つの組織の素晴らしさを融合させながら、アイアン・リンクスを通じたプレマ・エンジニアリングとの技術パートナーシップをブーストさせ、彼らと共に素晴らしい結果を出すことが我々の責務だ」