フェラーリは10月5日、2023年のデビューに向けて現在開発中の新型ル・マン・ハイパーカーを、10月30日に開催される同社のイベント『フィナーリ・モンディアーリ』で一般公開する、と発表した。
来季のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスに参戦予定のハイブリッド搭載プロトタイプカーは、フェラーリ・チャレンジ・シーズンの最終戦を含むフェラーリの年次イベントの一部として、イタリアのイモラ・サーキットで初めて一般に公開されることになる。
このプレゼンテーションでは、ダイナミック(動的)な要素が含まれると、フェラーリの広報担当者は認めている。
最近、この車両はカモフラージュ・カラーリングをまとい、ポルトガル・ポルティマオでの走行テストも行っている。
フェラーリのリリースにはこう記されている。
「カウントダウンは、終わりに近づきつつある。LMHの歴史的な初公開は、10月30日日曜日の午後に予定されている。そのプロトタイプカーはイモラのピットレーンに入り、理想的には、出席者全員と未来への旅へと出発することになる」
「フェラーリ・ショーは、2023年のWECに参戦するプロトタイプの完全なお披露目によって、彩られるだろう」
「この新車は、ル・マン24時間レースを含む最も有名な耐久レースのグリッドに312PBが並んだ最後のときから半世紀を経て、フェラーリが世界選手権のトップクラスに復帰することを意味する」
また、今回の『フィナーリ・モンディアリ』では、488に代わって来年からフェラーリのGTレーシングにおけるフラッグシップモデルとなる、フェラーリ296GT3の「トラックパフォーマンス」も披露される予定だ。
このV6ターボエンジン搭載マシンは、2022年7月のトタルエナジー・スパ24時間レースで発表されたものだが、10月25日から31日のワールド・ファイナル・イベントで初めて公の場で走りを披露する。