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 マックス・フェルスタッペンが達成した2回のF1タイトル獲得の方が、ルイス・ハミルトンの7度のタイトルよりも価値があると示唆したフェルナンド・アロンソに対して、ハミルトンがSNSを通して反応した。アロンソは自身の発言の影響を見て、事態の収拾に当たった。

 フェルスタッペンは2021年と2022年のF1ドライバーズタイトルを獲得、アロンソと並び、2度のF1世界王者になった。そのことについてコメントを求められたアロンソは、フェルスタッペンが頂点に立ったシーズンは、ハミルトンが王座に就いたシーズンに比べて、はるかに競争が激しかったと指摘、より価値があるとの考えを示した。

「ルイスを大いにリスペクトしているが、彼が7度の世界王者になった時、競争相手はチームメイトだけだった」とアロンソは『De Telegraaf』紙に語った。

「そのことを思うと、たとえ回数は少なくても、自分と対等か、それ以上の性能のマシンに乗った(他チームの)ドライバーと競って手にしたタイトルの方が、価値があるように思える」

2022年F1第18戦日本GP 決勝後のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2022年F1第18戦日本GP 決勝後のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 ハミルトンはこのコメントを見過ごさず、ツイッターにある画像を投稿した。2007年に自分が表彰台の頂点に立った時の画像だ。ハミルトンの横にはアロンソが控える。当時ふたりはマクラーレンのチームメイト同士だった。ハミルトンはこの画像に言葉は添えなかった。しかし、いろいろと示唆に富むサムズアップの絵文字が付け加えてあった。

 称賛するファングループもあったものの、SNSで激しく叩かれたアロンソは、ツイッターに投稿をして事態の収拾に努めた。

「落ち着いてほしい。あらゆるタイトルはすべて素晴らしく、価値があり、輝いている。互いに比べることはできない。素晴らしいチャンピオンたち、レジェンドたちと時代を共有できることを喜ぼう」とアロンソは書いた。

「見出しを検索し続けるのは疲れた。争うよりも楽しもう」

 その後、投稿の真意を求められたアロンソは、自分の話の意図をはっきりさせ、SNS上で対立している彼のファンとハミルトンのファンの間の緊張を和らげたかったのだと付け加えた。

「それについては皆で協力する必要がある」とアロンソは語った。「ファンが対立するのを止める必要がある」

「僕たちはみな仲間だ。皆偉大なチャンピオンであり、偉大なスポーツマンだ。同じ時代を生きている喜びを分かち合おう」