2022年F1第18戦日本GPのフリー走行1回目が行われ、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がトップタイムをマークした。2番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は19番手だった。
3年ぶりの日本GPが、いよいよ始まった。初日は朝から、冷たい雨の降りしきるあいにくの天気。FP1開始時の正午の時点で気温は15.7度まで一気に下がり、路面温度も19.9度とかなり低い。路面はいうまでもなくフルウエットで、ウエットトラックが宣言された。週末の天気は、今日は終日雨ながら夕方にかけて回復基調。土曜日は晴れ、日曜日に再び崩れるという予報だ。
角田がファンのデザインしたスペシャルへルメットを被って、ケビン・マグヌッセン(ハース)に続いて2番目にコースインして行った。日本人F1ドライバーが鈴鹿を走るのは、2014年の小林可夢偉以来だ。
開始後15分を過ぎて、多くのマシンが周回を始めた。いずれも深溝のウエットタイヤ。1コーナー進入やダンロップなど、ところどころで川がコースを横切っている。「思ったより路面は乾いている」(ランス・ストロール)「もうインターで大丈夫だ」(シャルル・ルクレール)というのがドライバーからのフィードバックだが、この川が消えない限りインターミディエイトタイヤで走るのはリスクが大きい。
開始後33分。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が初めてコースイン。雨はほぼ止んでおり、インターを装着した。そしていきなり、それまで最速だったサインツに3秒7の大差をつける1分44秒059で首位に立った。するとエステバン・オコン(アルピーヌ)が同じインターで、フェルスタッペンをコンマ3秒上回った。周回ごとに、路面コンディションが改善されている。
終了19分前、角田がインターでコースイン。これで全車がインターを装着した。まだ盛んに水煙が上がっているが、鈴鹿の舗装はそれだけグリップが高いということだ。そしてアロンソが、1分42秒248でトップに立った。
終了10分前には、再び雨足が強まった。ダニエル・リカルド(マクラーレン)、ルクレールが立て続けにコースを飛び出す。ルクレールは再びウエットに戻した。いったんは全車がピットに戻ったが、終了2分前にアルファロメオの2台が、さらにフェラーリ勢、角田らもウエットで次々にコースに出て行った。
このセッションのトップはアロンソ。サインツ、ルクレール、オコン、マグヌッセン、フェルスタッペンがトップ6までの顔ぶれだ。セルジオ・ペレス(レッドブル)10番手、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)16番手、角田は19番手だった。
セッション終了後、スタート練習に出て行ったミック・シューマッハー(ハース)がデグナー手前でスピン、クラッシュ。マシン前部を大破させてしまった。