2022年F1日本GPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は13番手を獲得した。
ビークルパフォーマンス責任者のギヨーム・デゾトーは、一日を振り返り、次のように語った。
「FP3では苦労した。今回ドライコンディションでマシンのセットアップを行う最初の機会であり、特にピエール(・ガスリー)のマシンの方で、正しいバランスを見つけることがなかなかできずにいた。そのために通常よりも大きなリスクを冒すこととなった。予選前に2台に対していくつか大きなセットアップ変更を施した」
「だが残念なことにブレーキマテリアルの問題に阻まれた。これについては、詳しく分析し、理解する必要がある」
「Q1でふたりともフロントホイールのロッキングに苦労した。裕毅は良いラップを走ることができたが、ピエールはそれができずにQ1で敗退した。Q2で裕毅は向上を果たし、マシンからさらにパフォーマンスを引き出すことができたものの、自信を持ってブレーキングできる状態ではなかった」
「レースにまだチャンスがある。天気予報で言われているように、レース半ばに雨が降ればそれがチャンスにつながるだろう。今夜、さまざまなシナリオをチェックし、2台の準備をベストな形で整える」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
FP3 17番手(1分32秒377:ソフトタイヤ/26周)
予選 13番手(Q1=12番手1分31秒130:ソフトタイヤ/Q2=13番手1分30秒808:ソフトタイヤ)
今日はそれなりに満足しています。FP3から大きくステップアップできました。でも残念ながらブレーキの問題に阻まれることになりました。ブレーキにとても苦しみ、Q1では大きなロックアップをしてしまい、Q2で自信を大幅に失いました。
マシンバランスはよかったですし、Q3に進出できそうだったと思います。それだけにQ3に進めなかったことが残念です。
一方で、今日ここに大勢のファンの方たちが来てくれているのを見て、とてもうれしかったです。これほど熱心なファンの方たちを見たのは初めてです。僕たちのチームキットを着て、僕のキャップを被ってくれているのです。走っていると、すべてのコーナーで大きな拍手が起こりました。僕にとって特別な機会であり、素晴らしいことですし、大きな後押しになっています。
今は明日のレースに気持ちを集中させる必要があります。複雑なコンディションになる可能性があるということで、僕たちは、チャンスが訪れればポジションを上げていける良い位置にいると思います。