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 2022年10月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われたF1日本グランプリで、レッドブルのマックス・フェルスタッペン選手がみごと2度目のF1世界王者に決定した。大雨で中断のレースの末、射止めた世界王者。

 とにもかくにもめでたい!!! おめでとうマックス、そしてホンダ/ HRCの皆さん!! 速報をお届けします!!

文:ベストカーWeb編集部/写真:RedBull

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■大雨の鈴鹿でレースは大幅ディレイ

大雨のレースは水膜で前方視界が著しく悪化したため中断となった

 鈴鹿サーキット。今季で引退を決めているセバスチャン・ヴェッテルは、そのコースレイアウトを「鈴鹿は神が創ったコース」とまで形容した世界に誇る日本のモータースポーツの聖地だ。

 そんな鈴鹿に3年ぶりにF1日本グランプリが帰ってきた。ドライバーズポイント首位で日本に来たレッドブルのマックス・フェルスタッペン。レッドブルのパワーユニットはHRC(ホンダ)製のものが搭載されており、レッドブルにとっては第二の故郷ともいえるグランプリだ。

 フェルスタッペンのワールドチャンピオン決定の条件はやや複雑だった。予選2位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)が決勝で3位、かつフェルスタッペンが優勝+ファステストラップを記録する必要があった。

 しかし決勝当日はレーススタート時間から大雨。レーススタート直後には1コーナーでヴェッテルがコースアウト、フェラーリのカルロス・サインツがクラッシュなど大荒れ。

 わずか3周で赤旗が提示されレースは長時間の中断となった。約2時間近く中断のあと16時15分にレース再開。最大延長時間17時までという条件があるなかF1らしからぬスプリントレースになった。

■フェルスタッペンもビックリの王座戴冠

最終的に年間王者に輝いたフェルスタッペン。僚友のペレス(右)のナイスアシストも大きく貢献している

 首位でレースを再開したフェルスタッペン。危なげなくタイヤ交換も行いそのまま逃げるが、後続のルクレールとその後ろ3位を走るレッドブルの僚友セルジオ・ペレスとの距離がどんどん縮まる。

 この時点でフェルスタッペン王者獲得のベストシナリオは、ペレスがルクレールを追い抜き2位浮上、そして3位のルクレールの頭を押さえている間にフェルスタッペンがピットインして新品タイヤでファステストラップを記録することだ。

 しかしながらペレスはルクレールを射程に収めつつもなかなか抜けない。特にヘアピンのライン取りではインを攻めるなど定石から外れた攻め方もしたが膠着状態は続く。しかしペレスはファイナルラップまでとにかくルクレールにプレッシャーを与え続け、ついにシケインでルクレールがオーバーラン。

 ショートカットする形になったルクレールだがそのまま進路を譲らずルクレール2位、ペレス3位でゴール。レース後に審議が入り最終的にはルクレールに5秒のペナルティが課されてペレスが2位に繰り上げ、その時点でフェルスタッペンの世界王者が確定した。

 表彰台でフェルスタッペンはチームやファンに感謝を述べたあとこう続けた。

「ホンダも毎年進化を続けてくれた。日本というこの場でこのような結果を残せたこと、本当にプレッシャーもありますが感情がこみ上げてきますね」。

 2025年までは現行のパワーユニットでのF1は続いていくことが決まっており、今後もホンダのパワーユニットは多くのドラマを生んでくれるはずだ。あとはホンダワークスでの復帰を期待したい!!

ホンダレーシング常務取締役の浅木泰昭氏(左)が表彰台に上がった。レッドブルのこういう配慮が本当にうれしい。ホンダワークス復活もぜひ!!

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