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 10月8日、ドイツのニュルブルクリンクで開催されたニュルブルクリンク耐久シリーズ第7戦で、ポルシェが2023年モデルとして導入を進めている新型ポルシェ911 GT3 Rをマンタイ・レーシングとともにテスト参戦させた。ジュリアン・アンドラウアー/フレデリック・マコウィッキのコンビで総合3位でフィニッシュし、高いポテンシャルを感じさせている。

 タイプ992をベース車両として使う二代目の911 GT3 Rは、7月30日に正式にお披露目されたもので、2023年のデイトナ24時間でのデビューを目指し開発が進められているが、今回のNLS7には名門マンタイ・レーシングのオペレートで1台がテスト参戦した。

 未公認の車両が参戦できるカテゴリーであるSP-XクラスからNLS7に挑んだアンドラウアー/マコウィッキ組911号車ポルシェ911 GT3 Rは、ミシュランを履きレースに臨むと、テスト参戦であることからピットストップごとに追加で30秒長く停止する必要があったが、他の現行GT3カーたちと戦い総合3位でフィニッシュ。表彰台を獲得した。

「全体として、非常に成功したレースデビューを飾ることができたと思う。このプロジェクトに携わってきたすべての人たちを誇りに思っているよ」と語るのは、プロジェクトマネージャーのセバスチャン・ゴルツ。

「ノルドシュライフェでのテストラップと今日のレースは、車両の基礎が正しいことを示している。ADACの素晴らしい協力のおかげで、うまく機能を試し、多くの前向きなデータを得ることができた」

 またステアリングを握ったふたりのドライバーの感触も良好だ。「スタート後のコースは濡れていたが、少しずつ乾いてきて、2回目のスティントはスリックタイヤを履き何周かは良いラップを走ることができた」とアンドラウアー。

「ポルシェはかなり良いレーシングカーを開発したと思っているよ。うまくドライブできるし、すべてが計画どおりに進んだ。それにすべての面で前のモデルよりもわずかずつ改善されている。特にブレーキング、コーナリング特性の面が良いね。また4.2リッターエンジンのおかげで大きなトルクを得られている。まだやるべきことはあるが、パフォーマンスはあるし、正しい方向に向かっている」

 またマコウィッキも「今日のコンディションはトリッキーだったね。全体として、新型はすごくうまく走ったと思う。今回の僕たちの目的は可能な限り多くを学ぶことで、新型911 GT3 Rは総合的な考え方がある」とコメントした。

「このマシンには多くのポジティブなポテンシャルと、優れたベースがある。ただ、解決するべき問題はいくつかあるよ」

 今後、新型ポルシェ911 GT3 RはNLSで2戦を戦う予定で、その際にはファルケン、ピレリと今回と異なるタイヤを履く予定だという。

NLS7でテストデビューを飾った新型ポルシェ911 GT3 R
NLS7でテストデビューを飾った新型ポルシェ911 GT3 R
NLS7でテストデビューを飾った新型ポルシェ911 GT3 R
NLS7でテストデビューを飾った新型ポルシェ911 GT3 R
NLS7でテストデビューを飾った新型ポルシェ911 GT3 R
NLS7でテストデビューを飾った新型ポルシェ911 GT3 R
NLS7でテストデビューを飾った新型ポルシェ911 GT3 R
NLS7でテストデビューを飾った新型ポルシェ911 GT3 R
総合3位となったジュリアン・アンドラウアー/フレデリック・マコウィッキ
総合3位となったジュリアン・アンドラウアー/フレデリック・マコウィッキ