ウエットタイヤの改善のためピレリに協力を申し出たマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、現在のエクストリームウエットタイヤは遅すぎで、「多くの水を排水できない」と主張している。
先週末のF1第18戦日本では、2戦連続でピレリのウエットタイヤが過酷なコンディションでテストされることとなった。特にレース序盤では、コースコンディションと視界の悪さのために3周で赤旗が出された。
鈴鹿で2度目の世界タイトルを獲得したフェルスタッペンは、ウエットタイヤでの危険な状況を茶化しはしたが、F1はより優れたエクストリームウエットタイヤが必要だと考えている。
「みんなに非難めいたことを言いたいわけではないが、僕たちにはより優れたレインタイヤが必要だと思う」と先週日曜日のレース後にフェルスタッペンは語った。
「90年代や2000年代初頭に、コースに水がある状態で可能だったことを考えるとね……」
「より良いレインタイヤが必要だ。エクストリームウエットは遅いし、それほど多くの水を排水できないからだ」
「だから誰もがいつもとても早くインターミディエイトに切り替える。なぜならラップあたりの速度がはるかに速いからだ。あるラップと他のラップを見て分かるように、エクストリームからインターミディエイトに変えたらすぐに少なくとも5秒は速くなる。その差は大きすぎるよ」
「だから誰もあのエクストリームで走りたがらない。それに赤旗が出た時のような雨の振り方だと、エクストリームタイヤを履いたとしてもドライブするのがとても難しいと思う」
「でも20年前と比べると、当時はまったく問題なかった。だから解決策はあるはずだ」
悪天候のコンディションに向けたより優れたタイヤ開発のため、フェルスタッペンはピレリに協力するにあたって、彼らとのテストプログラムに喜んで参加すると語った。
「さっきも言ったように、これは批判ではない。僕は喜んで協力するからね。このことを調べるべきだ」
「ウエットでのテストをさらに多く組んで一緒に作業することもできるかもしれない。雨のなかで本当にドライブできるチャンスを生み出す、より優れたタイヤを見つけるんだ。2周だけエクストリームで走ってからインターミディエイトに交換し、それをウエットレースと呼ぶのではなくね。ウエットレースというのは、普通は大雨のなかを走るレースのことだ」