気を使うことなく運転が楽しめる、ひとりでのドライブも楽しいものですが、家族や友人と、にぎやかにドライブするのも楽しいもの。ただ、同乗者の何気ない言葉やしぐさにイラっとしてしまい、楽しいはずのドライブが一転、重苦しいものになってしまった…ということもあるかと思います。
ドライバーがイライラしてしまうと、運転が荒くなってしまったり、注意散漫になってしまったりと危険であるし、できるだけ車内では楽しく円満に過ごしたいもの。自身が同乗者となったときに気を付けたい、ドライブ中にイラつく同乗者の言動をいくつか振り返りましょう。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_metamorworks
写真:Adobe Stock、写真AC
「いま行けたのにー」などの口出し
家族や仲間とドライブ中、右折待ちで「いま行けたのに―」といわれたり、信号待ちなどで減速する際に「ブレーキが遅いよ」といわれるなど、運転操作への口出しは、普段あまりイライラすることのない人でも、いい気がしないものだと思います。ドライバーとしては、他にも要因があっての操作だったのかもしれないのに、同乗者が無責任に運転操作に対して口出しすることは、ドライバーにとっては野次でしかありません。
運転中、ドライバーは同乗者の命を預かっており、事故になることがないよう、運転に集中しています。口出しするくらいなら自分で運転し、運転ができないのであれば、ドライバーに一切を任せましょう。
窓ガラスをペタペタ触る
ガラスが曇って前が見えないと、フロントガラスの内側を手でこすったり、ドライブ中に両手をサイドガラスへ付けて外の景色をみたり、クルマを降りるときガラス部分を手で押してドアを閉めるなど、窓ガラスをペタペタ触ることも、ドライバーによっては嫌われる同乗者の行為です。
ご存じのとおり、ガラスは脂が付着してしまうと、きれいにするのが大変。クリーナーを使って拭いても、なかなかきれいにならないこともあります。特に、手に汗をかいているときや、スナック菓子を食べたあとの脂などがついたままの手、またハンドクリームをつけた直後の手などで無意識にガラスを触ってしまい、手の跡がべったりと残ってしまうことは、クルマを大切にしているドライバーならば悲鳴をあげるほど、ありえないこと。他人のクルマに乗った際、ガラスはなるべく触らないようにしてください。
後席でシートベルトをしてくれない
助手席ではシートベルトをしても、後席ではシートベルトをしないという人が、いまも少なくありません。ただ、ご存じのとおり、シートベルトの着用は後席も含めた全席で義務とされており、後席の人がシートベルトをしないことで、ドライバーは後部座席シートベルト装着義務違反となり、高速道路であれば違反点数1点、一般道では口頭注意となります(どちらも反則金はなし)。
ドライバーとしては「シートベルトをして」とは、なかなか言いづらいものですし、前席であっても後席であっても、シートベルトの必要性は変わりません。自分の身を守るため、運転してくれるドライバーのため、後席でもしっかりシートベルトを着用してください。
ずっとスマホを見てたり、ひとりでゲームしてたり
助手席で、ずっとゲームをしていたりスマホをみていることは、やはりドライバーとしてはいい気のしないもの。「こっちは運転しているのに…」と思われてしまいます。ひとりゲームに没頭することはやめたほうがいいですが、スマホに関しては、見てはいけないわけではなく、ただ、ある程度にとどめ、ドライバーに配慮するようにしたほうが無難でしょう。
「退屈」「疲れた」などの文句をいったり、渋滞にハマってイライラする
長距離のドライブは、同乗者としてはやることがなく、「疲れた」とか、「退屈」などをいってしまいがち。しかし、その間ずっと運転をしているドライバーとしては、「退屈」といわれてもどうしようもないですし、「なら運転してよ」とイライラの原因になってしまいます。
また、思いがけずに渋滞にハマってしまい、「まだ着かないの??」と、同乗者がイライラするのもご法度。運転を任されているドライバーとしては、まるで自分のせいで渋滞にハマってしまったと非難されているようにも感じてしまいます。早く渋滞から解放されたければ、文句をいうのはなく、スマホで渋滞情報を調べたり、渋滞を抜け出す方法を調べるなどをするようにしてください。
ドライバーが頼んでいない道案内
運転操作への口出しと似ていますが、「あ、ここは右に曲がったほうがよかったのに…」という、ドライバーが頼んでいない道案内も、ドライバーや状況によってはイラっとする行為のひとつ。これも、運転操作への口出し同様に、自分が通りたい道があるならば自分で運転し、運転できないのならドライバーに一切を任せてください。
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逆に、同乗者にされたら嬉しいこととしては、「お疲れ様」「運転ありがとう」などの気づかいをしてくれたり、運転中は難しい飲食をサポートしてくれたり、スマホで渋滞情報を確認してくれる、などではないでしょうか。自身が同乗者となったときは、これらに気を付けて、ドライブをより楽しいものにしてください。
【画像ギャラリー】こんな同乗者は嫌だ!! ドライブ中にイラっとする同乗者の言動(7枚)画像ギャラリー投稿 「いま行けたのにー」…こんな同乗者は嫌だ!! ドライブ中イラっとする同乗者の言動 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。