2022 BRAZILIAN GRAND PRIX SUNDAY
モータースポーツディレクター マリオ・イゾラのコメント
「本当に感動的なレースでした。常にインテルラゴスならではのレースが見られることは素晴らしいことです。アクシデントや二度のセーフティカー、10度を超える気温低下など、予想されたとおり、様々な要素がレースに影響を及ぼしました。その結果、ドライバーたちは使用するコンパウンドに応じてドライビングスタイルを調整し、あらゆる戦略を探る必要がありました」
「また、各マシンのセットアップが、P Zeroレッド・ソフトとP Zeroイエロー・ミディアムの性能とデグラデーションに及ぼす影響を見ることは興味深かったです。ソフトは、レース序盤のマシンが重い状態でも、25周以上のスティントでデグラデーションをマネージすることができていました。ミディアムは、レース終盤、ラバーが載って改善した路面上でさらに良い性能を発揮していたと思います」
「グランプリ初優勝を達成したジョージ・ラッセルとメルセデスを祝福します。ここブラジルの素晴らしい観衆のおかげで、より記憶に残るグランプリとなりました」
TYRE TALES:HOW THE RACE WAS WON
・昨日のスプリントで優勝したラッセルが、チームメイトのハミルトンを抑えて優勝し、メルセデスの今シーズン初優勝をワン・ツーで飾りました。両ドライバーは、ソフト~ミディアム~ソフトと繋ぐ同じ戦略を採りました。フェラーリのカルロス・サインツは、ミディアム~ソフト~ミディアム~ソフトと繋ぐ3ストップ戦略で3位を獲得しました。4番グリッドからスタートし、最終スティントをミディアムタイヤで走行したレッドブルのセルジオ・ペレスは、フェラーリの両ドライバー、アルピーヌのフェルナンド・アロンソ、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに抜かれ、最終的に7位でフィニッシュしました。
・ラッセルは、ソフトタイヤで1分13秒785のファステストラップを記録しました。アルファロメオの周冠宇は、37周目にミディアムからソフトへ交換し、フィニッシュまでの34周をソフトで走行しました。
BEST OF THE REST:THE ALTERNATIVE STRATEGY
サンパウログランプリのスタート戦略は、事実上2種類に分かれました。11名がソフトを、8名がミディアムを装着してオープニングスティントを走行しました。ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンのみが、ハードタイヤで最後方グリッドからスタートしました。アルボンは、1回目のセーフティーカー導入周回中の5周目にミディアムへ交換しました。
2ストップが主流となり、多くのドライバーがソフトでフィニッシュしました。一方、3ストッパーは8名でした。昨日の予測とおり、ハードタイヤの出番はほとんどありませんでした。セーフティカーの導入は、予想外の戦略変更には繋がりませんでした。
WHAT TO LOOK OUT FOR NEXT
2022年のF1最終戦アブダビグランプリ後、アブダビで1dayテストが開催され、各チームは2023年型スリックタイヤを試用します。各チームは、走行プランと、レギュラードライバーと若手ドライバーのどちらを起用するかを決定することができます。