インディカーに参戦するアレックス・パロウとパト・オワードは、マクラーレンとの2度目のF1テストに参加した。ふたりは先週、オーストリアのレッドブルリンクで走行を重ねた。
先月バルセロナでパロウとオワードに2021年型マシンを提供したマクラーレンは、ふたたびテストを実施するためにふたりを招集した。このテストはF1が認可したTPC(Testing of Previous Cars)プログラムの一環だ。5000マイル(約8047km)離れたところで誰もが日本GPの準備に懸命に取り組んでいるなか、マクラーレンのテストチームはシュピールベルクで作業を始めていた。同地の天気は完璧で、トラブル無しの2日間の走行が期待できた。
「F1マシンに乗ったふたつ目のコースでは、素晴らしい学習体験をした」とパロウが語ったと『RACER』が報じている。
「コースはこのマシンにぴったりで、とても楽しかった」
「多くのラップを走行したから、これまでのところかなりクールなオフシーズンだ。またこのマシンと会う機会ができることを願っている。全体として素晴らしいプロジェクトに参加できた」
昨年末にアブダビでマクラーレンと初めてテストをしたオワードは、インディカーのライバルであるパロウとは対照的に、すでにレッドブルリンクの短いがトリッキーなレイアウトをよく知っていた。2019年にFIA F2選手権に1戦だけ出場したのだ。
「なんて美しいサーキットだろう」とオワードは語った。「驚くような施設だし、F1マシンをドライブするのはいつだっていいものだ」
「今日の進歩にはとても満足している。マシンにますます慣れてきた」
「毎回、毎周回に僕がしているのは、また戻ってきたときのためにほんの少しでも多く記憶を残すことだ」
マクラーレンがふたりの傘下ドライバーのために今年3度目のTPCテストを実施するかどうかは不明だ。しかしチームは、2022年のレースウイーク中のFP1走行に若手ドライバーを起用する義務をまだ果たしていない。そのため、パロウとオワードの両名、あるいはコルトン・ハータは、アメリカ、メキシコ、ブラジル、アブダビのいずれかで、新世代マシンをFP1で走らせるチャンスを掴むかもしれない。