鈴鹿で開催されたF1第18戦日本GPで脚光を浴びたのはマックス・フェルスタッペンだったが、レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューウェイには、フェルスタッペンの栄光を分かち合うのに正当な理由があった。
F1で最も高く評価されているデザイナーのニューウェイが製作または監督したマシンは100以上のレースで勝利して多くのタイトルを獲得しており、彼はフェルスタッペンと同様にレッドブルで重要な財産となっている。日本GPでフェルスタッペンは今シーズン12勝目を挙げ、ミハエル・シューマッハーとセバスチャン・ベッテルがともに持つ1シーズン13勝の記録に迫る勢いにある。ベッテルの記録は、2013年にニューウェイの手がけたレッドブルRB9で達成されたものだ。
なおレッドブルの2022年の成績におけるセルジオ・ペレスの貢献を見てみると、そのおかげでチームは18戦で14回の優勝を果たしており、勝率は77.77%となっている。これはニューウェイがデザインしたマシンのなかでも最高の数字だ。
鈴鹿で『Sky F1』のテッド・クラビッツは、意外ではないがその事実に気づいていなかったニューウェイに統計を示してみせた。
「私は数字に強くないが、このことを知ってとても満足だ!」と謙虚なニューウェイは語った。
「我々がいい走りをしたのは明らかだ。フェラーリのマシンは序盤から非常に速かったと思う。正直なところ多くのレースで彼らはおそらく少し速かった」
「だが我々はマシンパフォーマンスを上げて、すべてのサーキットで機能させることができたと思う」
ニューウェイは、ミルトンキーンズでレッドブルの「チームの取り組み」に貢献した勤勉なスタッフたちを称賛した。だが63歳のニューウェイは、結局のところは話題の人物に光を当てた。
「マックスは今年、本当に素晴らしくやっている。もちろんシンガポールのトラフィックでは少々ミスをしたが、それ以外はまったくミスをしなかった」
「彼は大きく成長していて、常にスピードを発揮していた。彼は今年のすべての成功に全面的にふさわしいと思う」