2022年F1第21戦ブラジルGPの決勝レースが行われ、レッドブルのセルジオ・ペレスは7位でレースを終えた。ペレスはレース終盤、チームからの指示でマックス・フェルスタッペンにポジションを譲ったが、フェルスタッペンがその順位を戻さずレースを終えたことに怒りをあらわにした。
フェルスタッペンは順位を戻さなかったことについて「過去に起きたこと」が理由だったと述べたが、ペレスは「心当たりはない」と語る。だがフェルスタッペンと同様にペレスも、チーム内で全てを話し合い、「チームとして前に進むことができる」と前向きな姿勢を見せた。
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──マックス・フェルスタッペンに一度ポジションを譲りましたね?
セルジオ・ペレス(以下、ペレス):チームから『一度、譲れ』と言われた。でも、『もし彼がシャルル・ルクレール(フェラーリ)をオーバーテイクできなかったら、ポジションを戻すから』と言われていた。チームと彼のコミュニケーションがどうなっていたのかわからない。
──しかし、フェルスタッペンはルクレールをオーバーテイクできなかったのに、ポジションの返還を拒否しました。
ペレス:(肩をすくめて)……
──フェルスタッペンは、そのようなことになった理由をあなたが知っていると言っていました。
ペレス:(肩をすくめて)……
──それが何なのか、何か心当たりはありますか?
ペレス:いいえ。心当たりはないよ。彼に聞いてみてよ。本当に何も言うことはない。これまで彼のために尽くしてきたのに、正直なところちょっと残念だ。これまでチームメイトとしてうまくやってきたたのに、本当に驚いている。
──チームとの話し合いは?
ペレス:チーム内ですべて話し合った。次に進むつもりだ。
──失ったポイントはとても貴重でしたよね?
ペレス:もちろん。だから、がっかりしている。僕はこれまで献身的に彼のためにやってきたのに、こんな仕打ちを受けるとはね。でも、僕たちはみんな大人だし、チームとして前に進んでいくと確信している。
──アブダビで同じような状況になったときは、今日と違う展開になると思っていいのでしょうか?
ペレス:そうだね。アブダビだけでなく、これから先も違うだろう。僕たちは常に自分の利益よりもチームのことを優先しなければならないんだから。
──平等にチャンスがあると感じることが重要ですか?
ペレス:間違いない。そうでなければ、僕にとっては意味がないんだ。
──以前、あなたはマックスにポジションを譲ったこともありましたね。
ペレス:ポジションを譲っただけでなく、これまでもマックスのために多くのことをしてきた。それはだれもが知っていること。でも、チーム内で話し合ったし、これでチームとして前に進むことができる。
──これでポイントランキングはルクレールと同点になりました。アブダビGPでルクレールの前でフィニッシュすることはできますか?
ペレス:やってみるよ。今週末は明らかにペースが落ちていたので、アブダビではいつもの調子を取り戻さなければならない。
──ルクレールと同点で最終戦を迎えるいまの心境は?
ペレス:先にフィニッシュした方が勝ち。余計なことは何も考える必要はないよ。