IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスに参戦しているレーシングチーム・ネーデルランドのフリッツ・バン・イアードが、大規模なマネーロンダリング捜査における容疑者のひとりとしてオランダ当局に身柄を拘束されたと、複数のメディアが報じている。
複数の情報筋によれば、オランダのスーパーマーケットチェーン『ユンボ(JUMBO)』のCEOを務めるイアードは、9月13日火曜日に自宅の捜索と書類の押収を受け、収監されたという。
この件に関しては9人の身柄が拘束されたと報じられており、現在進行中の捜査では、そのうちのひとりがバン・イアードであるとの情報がある。
捜査は、不動産取引、自動車取引、原因不明の現金預金、モトクロスでのスポンサー契約を通じてマネーロンダリングされた金品を中心に行われているものと理解されている。
ユンボのスポンサードにより、これまでWEC世界耐久選手権やELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、そして今季はIMSAのウェザーテック選手権に参戦しているバン・イアードは、この事件における第一容疑者ではないことが判明している。
今回のバン・イアードの身柄拘束が、2週間後に予定されているウェザーテック選手権のシーズン最終戦『モチュール・プチ・ル・マン』へのレーシングチーム・ネーデルランドの出走にどのよう影響を及ぼすかは、現時点では不明だ。
ジョージア州のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで行われる10時間の最終戦を前に、バン・イアードとチームメイトのギド・バン・デル・ガルデ/ディラン・マリーは、現在LMP2部門でランキング2位につけている。