つい先ほど、ワールドプレミアが終わったばかりの新型プリウス。期待を裏切らず、プリウスに乗ることを楽しみにさせてくれる内容であり、注文開始はまだかと気持ちまで焦ってしまう。
期待大の新型プリウスだが、特に選ぶべきグレードはどれなのだろう。本稿では、ワールドプレミア直後のプリウスで、最速の購入指南をしていきたい。
文/ジョー城ヶ崎、写真/トヨタ、ベストカーWeb編集部
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各エンジン2グレードずつで計4タイプとなる模様
新型プリウスに搭載されるエンジンは2種類だ。従来までの1.8Lハイブリッドに加えて、5世代目となる今回は、2.0Lハイブリッドが追加された。
1.8LモデルではXとUという2つのグレード、2.0LモデルではGとZの2グレードに分かれるようだ。(いずれも後者が上級グレード扱い)※グレード呼称は筆者取材内容から引用しており、実際の呼称とは異なる場合があります。
どちらのエンジンも第5世代のハイブリッドシステムとなり、エンジン出力の向上、モータートルクの増大など、進化が目覚ましい。クラウンクロスオーバーでも同じ傾向が見られたが、2系統に分けられたパワートレインは、燃費と走行性能のバランスを取った1.8Lと、走りに軸足を置いた2.0Lという区分けと考えていいだろう。
新型を選ぶカギは「プリウスに何を求めるのか」だ。これまでのように燃費一辺倒のクルマではなく、見て・触って・乗っての楽しめるプリウスがココにある。
プリウス選びの肝は「オーバースペック」
30系プリウスの標準モデルや50系プリウスのAやSグレードに乗っていると、穴の見つけにくいクルマなのだが、運転しながらクルマの限界値を身近に感じるクルマでもあった。高速道路での合流加速やレーンチェンジなどでは大きめのモーションが生まれ、クルマの動きに不安を感じる部分も多かったのではないだろうか。
対して、30系と50系のPHVに用意されたGR SPORT(旧G’s)や、インチアップホイールを装着するツーリングセレクションでは、しっかりとした剛性感が感じられ、クルマの動きは素直で機敏だ。エンジンに対し、モアパワーを求めたくなるほど、車体や足回りのオーバースペック感が心地良い。
プリウスに乗って満足するためには、ボディや足回りがパワートレインに対してオーバースペック気味のモデルを選ぶ方が良いと筆者は思う。ワールドプレミアでも走行性能向上の肝に挙げられていた19インチ大径タイヤ&ホイールを搭載する2.0LのGやZが、これに当たる。
超絶おすすめグレードは最上級のZ
最近のトヨタは、ベースグレードを選ぶなら、車格を一つ落としたクルマの上級グレードを選ぶ方が、満足度が高いのではと感じてしまう。新型プリウスでもこの傾向は同様。ベースグレードのXを選ぶなら、シエンタやアクアなどの最上級グレードの方が、装備や質感の満足度は高いだろう。
したがって、エンジン排気量が1.8Lで十分というユーザーには、自ずとおすすめグレードはUと決まる。
ただ、そこに収まらずに積極的に選んでほしいのが2.0LエンジンのGとZだ。その中でもZがイチオシグレードとなる。
価格差では埋められない専用快適装備はZでしか得られない。今回の新型では「全ての人が運転できるクルマ」を目指しながらも、ユーザーにとっての「愛車」であることが開発のテーマになったようだ。クルマを愛でるという意味でも、大型ディスプレイやパワーシートなど、プリウスの良さを一層高く体感できるZグレードがベストバイになるだろう。
シエンタやクラウンクロスオーバー等を見ても、最上級グレードに力が入っていることが非常によくわかる。各車の個性が、トップグレードで爆発している感じだ。
これまでならプリウスは中間グレードで十分という結論に至りそうだが、新型では特別感をより深く味わってもらいたい。各種グレードにはそれぞれの良さがあるものの、新型プリウスの特徴である「特別」を最も得られるのは、間違いなく最上級のZである。
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