スクーデリア・アルファタウリは、2023年に加入するニック・デ・フリースがファクトリーを訪れ、シート合わせを行ったことを明かした。
メルセデスのサポートを受けてキャリアを築き、FIA F2とフォーミュラEでチャンピオンを獲得した経験を持つデ・フリースが、2023年、ピエール・ガスリーに代わってアルファタウリのレースドライバーとなり、F1デビューを果たすことが、10月8日に発表された。
日本GPの翌週、アルファタウリは、デ・フリースが早くもファエンツァのファクトリーでシート合わせを行ったことを明かした。これはシーズン残り4戦のなかでデ・フリースがアルファタウリから金曜フリープラクティス1に登場するのではないかという憶測につながる出来事だが、チーム代表フランツ・トストは、デ・フリースはまだメルセデス傘下のドライバーであるため、今のところその予定はないとコメントしている。デ・フリースは、最終戦アブダビGP後に行われるヤングドライバーテストにはアルファタウリから参加する見込みだ。
「彼(デ・フリース)はまだ他のチームと契約しているので、それ(今シーズン中のFP1で走らせること)はないと思う。アブダビでのヤングドライバーテストには彼を参加させることができるだろう」とトストは日本GPの週末にコメントした。
「今のところニックをFP1セッションで走らせる予定はなく、アメリカかメキシコでリアム・ローソンをもう一度FP1に出場させることになると思う」
F1チームはシーズン中にF1レース出場2戦以内のドライバーをFP1で走らせなければならないというレギュレーションがある。アルファタウリはベルギーGPで、レッドブルジュニアドライバーでレッドブルのリザーブドライバーを務めるローソンをガスリーのAT03に乗せた。
トストは、ドライバーにとってF1にデビューしてから3年は学習期間と考えるべきであると、しばしば主張している。しかし多くの経験を持つ27歳のデ・フリースはもっと短い期間で必要なことを習得し、早い段階で高い競争力を発揮できるものと、トストは期待している。
「ニックに関しては、学習期間は短くて済み、2、3回のテストのみで問題ないだろう。つまり彼は2023年の開幕戦から非常に高い競争力を発揮してくれると、私は期待している」