2022年6月10日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)特別仕様ナンバープレートのデザインと交付スケジュールが発表されました。そこで今回は、ミャクミャク様のナンバープレートの概要、デザインナンバープレートの歴史、メリット・デメリットなどについて紹介します。
文/齊藤優太
写真/国土交通省、Expo2025 大阪・関西万博公式Twitter、TOYOTA、NISSAN、HONDA、MAZDA、SUBARU、MITSUBISHI、DAIHATSU、SUZUKI
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ミャクミャク様ナンバープレートは2022年秋から2025年までの期間限定!
まず、デザインや交付スケジュールなどを確認してみましょう。
デザインは、大阪・関西万博のイメージキャラクターであるミャクミャク様の赤い部分の円形や楕円形がプレートのナンバー周辺に散りばめられたデザインです。また、ナンバープレートの右上には、大阪・関西万博のロゴマーク(ミャクミャク様の目がある赤い部分のみ)がカラーで付されています。
ロゴマークがナンバープレートの右上に付されるのは、これまで交付されてきた、ラグビーワールドカップや東京2020オリンピック・パラリンピック大会のナンバープレートと同様です。
今回の特別仕様ナンバープレートのデザインは、ミャクミャク様の「赤い部分は分裂し、青い部分は自在に形を変える。定まることはありません。万博に関わる全ての人々、一人一人の頭の中で、キャラクターは色々な姿に変化してゆきます(「大阪・関西万博 公式キャラクターデザイン最優秀作品が決定」プレスリリースより一部抜粋)」という特徴に合っているといえるのではないでしょうか。
【ナンバープレート交付の条件やスケジュール】
ナンバープレートのデザイン部のカラーは、フルカラーとモノトーンの2種類。1000円以上の寄付金をするとフルカラー版を選択することができ、寄付金なしの場合はモノトーンとなります。このナンバープレートの寄付金は、大阪・関西万博の開催に関連する交通サービスの充実などに充てられるとのことです。
交付スケジュールは、事前申し込みが2022年9月下旬頃に開始され、2022年10月下旬頃から交付が始まる予定となっています。交付期間は、2025年までです。また、これまでの特別仕様ナンバープレートと同様に、新車・中古車の購入時だけでなく、今乗っている車も番号を変更することなく交換することができます。
交付料金については9月下旬頃に公表予定となっているため、現時点(2022年8月末現在)で明確な料金は不明です。国土交通省のサイトには、参考として過去に交付された特別仕様ナンバープレートの料金が記載されています。
編注:9月9日に国土交通省より、関西・大阪万博記念ナンバープレートの交付スケジュールと料金が正式に発表されたことが判明した。申込受付は、2022年9月26日(月)から開始される。交付期間は同年10月24 日(月)から2025年12月26日(金)までとなっている。また料金も正式発表された。地方自治体とナンバープレートのサイズによるが、8000円台から1万2000円台となっている。
■過去の特別仕様ナンバープレートの料金(国土交通省サイトより)
・ラグビーワールドカップ:7080円~9200円(寄付金なし)
・東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会:7300円~9500円(寄付金なし)
過去の事例を参考にすると、今回の大阪・関西万博のナンバープレートは、7000円〜10000円弱になるのではないかと推測できます。
【普通車・事業用・軽自動車のプレートの違いや使用終了後について】
普通車のナンバープレートは、大阪・関西万博のデザイン(ミャクミャク様デザイン)が追加されるだけとなります。この普通車のナンバープレートデザインに、緑の縁取りがされたものが事業用、黄色の縁取りがされたものが軽自動車(自家用)となります。
これまでのラグビーワールドカップや東京2020オリンピック・パラリンピックの軽自動車のナンバープレートでは、黄色の縁取りがされることがありませんでした。しかし、今回の大阪・関西万博の特別仕様ナンバープレートでは黄色の縁取りされ、普通車と軽自動車の違いがわかりやすくなっています。
これらの特別仕様ナンバープレート使用終了後は、不正使用防止のための穴を開けて記念品として保存することができます。
歴代のデザインナンバープレート
2022年6月に発表されたミャクミャク様ナンバープレートなどのデザインナンバープレートは、「走る広告塔」としての機能に着目して導入されました。デザインナンバープレートの歴史の一覧は次のとおりです。
【デザインナンバープレートの歴史】
■ラグビーワールドカップ特別仕様(ラグビナンバー)
・交付時期:平成29年(2017年)4月3日〜令和2年(2020年)1月31日
■東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様(オリパラナンバー)
・交付時期:平成29年(2017年)10月10日〜令和2年(2020年)11月30日
■地方版図柄入りナンバープレート
・交付時期:第一弾が平成30年(2018年)10月1日〜、第二弾が令和2年(2020年)5月11日〜
■全国版図柄入りナンバープレート
・交付時期:令和4年(2022年)4月18日〜令和9年(2027年)4月30日
■2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)
・交付時期:令和4年(2022年)10月下旬頃〜(予定)
デザインナンバープレートは、特別仕様ナンバープレートから始まり、地方版図柄入り、全国版図柄入りと、徐々にバリエーションを拡大させています。今後、新たなデザインナンバープレートが登場するかもしれません。
デザインナンバープレートのメリット・デメリットとは?
デザインナンバープレートは、イベントのロゴや地域の特徴が描かれているため、車のワンポイントアクセントになります。このデザインナンバープレートには、メリットやデメリットがあるのでしょうか。主なメリットやデメリットを挙げてみました。
【メリット】
・車のナンバープレートが記念品になる
(期間限定の交付のナンバープレートもあるためイベントの記念になります)
・白地になる軽自動車の特別仕様ナンバープレートは人気
(国土交通省のデータによると白地になる軽自動車の寄付金なしナンバープレートの申込み件数が圧倒的に多いです)
【デメリット】
・白地の特別仕様ナンバープレートは普通車と軽自動車の識別がしにくい
(2025年大阪・関西万博の特別仕様ナンバープレートや地方版/全国版では軽自動車のナンバープレートに黄色の縁取りがされています)
・費用がかかる
(特別仕様ナンバープレートは7000円〜10000円弱の費用がかかります。通常のナンバープレート1組約2000円と比較すると高いです)
■記念のひとつとしてデザインナンバープレートを付けてみるのも良いかもしれない
特別仕様ナンバープレートや地方版図柄入りナンバープレートは、使用終了後に、記念品として保存することができます。2025年の大阪・関西万博のイメージキャラクターであるミャクミャク様をモチーフにした特別仕様ナンバープレートは、2022年秋頃から2025年までの期間限定交付です。
車にワンポイントアクセントを加えたい、デザインされたナンバープレートを付けたいと考えているのであれば、国際博覧会の開催を記念した特別仕様ナンバープレートを付けてみるのも良いかもしれません。
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