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 9月19日、ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSを運営するSROモータースポーツ・グループは、9月23〜25日に岡山国際サーキットで開催される第5ラウンドのエントリーリストを発表した。22台が参戦し、新たに2車種が登場することになった。

 2020〜21年は新型コロナウイルス感染拡大の影響による渡航制限のため、シリーズ自体の開催ができなかったGTワールドチャレンジ・アジア。2022年からは第1ラウンドをマレーシアのセパンで開催した後、第2〜第5ラウンドを日本で開催し、この4ラウンドに参戦する日本人ドライバー/日本チームに『ジャパンカップ』の冠をかけている。

 今季の第6ラウンドに予定されていたインドネシアのマンダリカがキャンセルされたことから、2022年の最終ラウンドとなる今回の岡山ラウンドには、22台がエントリーした。第2/第3ラウンドが25台、第4ラウンドが21台のエントリーで、今回は1台が増えたことになる。

 新たにGT3に登場することになるのは、第3ラウンドの富士でポルシェ911 GT3カップを投入しGTCクラスにエントリーしたビンゴ・レーシングで、新たに車両をシボレー・コルベットC7 GT3-Rに変更した。チームは2019年に開催された鈴鹿10時間、スーパーGT×DTM特別交流戦で開催された『auto sport web Sprint Cup』でコルベットを投入している。

 また、岡山を地元とするKチューンズ・レーシングが、レクサスRC F GT3で参戦することになった。ドライバーは岡山チャレンジカップレースに参戦していた野上昌範と、チームからスーパーGTに参戦する新田守男というコンビとなる。コルベットとレクサスは、シリーズ初登場だ。さらにGT4は第2ラウンドの鈴鹿に登場していたクレフモータースポーツのマクラーレン570S GT4が復帰する。

 この第6ラウンドはチャンピオン争いが決する週末にもなるが、GT3ドライバーズはH.H.プリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒム/ニック・フォスター組、木村武史/ケイ・コッツォリーノ組が108ポイントで並ぶ。イブラヒム/フォスター組は第1ラウンドのセパンにも参戦しており木村/コッツォリーノ組が猛追するかたちだ。また、ヨギボー・レーシングの横溝直輝もタイトルの可能性を残している。またプロ-アマではイブラヒム/フォスター組が木村/コッツォリーノ組を14ポイントリードしている。

第6ラウンド岡山は全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の最終大会等との併催となる。注目度の高いレースウイークとなりそうだ。

GTワールドチャレンジ・アジア第5ラウンド岡山のポスター
GTワールドチャレンジ・アジア第5ラウンド岡山のポスター

ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS
第5ラウンド/第9・10戦 岡山国際サーキット エントリーリスト

No Cat. Class. JapanCup Team Car Driver
2 GT3 Am JC チーム・ウエマツ マクラーレン720S GT3 植松忠雄/内田優大
5 GT3 Pro-Am JC プラス・ウィズ・BMWチーム・スタディ BMW M4 GT3 山口智英/荒聖治
7 GT3 Am JC コメット・レーシング ホンダNSX GT3 山﨑裕介/辻子依旦
8 GT3 Pro-Am EBMギガ・レーシング ポルシェ911 GT3 R S.サントソ/R.ハーカー
16 GT3 Pro-Am JC ABSSAモータースポーツ マクラーレン720S GT3 小泉洋史/澤圭太
18 GT3 Silver AASモータースポーツ ポルシェ911 GT3 R K.クシリ/T.サティエンティラクル
19 GT3 Am JC リープ・フューエリング・アンビションズ ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ 濱口弘/大蔵峰樹
27 GT3 Silver ヨギボー・レーシング フェラーリ488 GT3 横溝直輝/藤波清斗
30 GT3 Pro-Am JC ポルシェセンター岡崎 ポルシェ911 GT3 R 永井宏明/上村優太
44 GT3 Am JC ビンゴ・レーシング シボレー・コルベットC7 GT3-R BANKCY/武井真司
47 GT3 Pro-Am JC Dステーション・レーシング アストンマーティン・バンテージAMR GT3 星野敏/藤井誠暢
51 GT3 Am AMACモータースポーツ ポルシェ911 GT3 R A.マクファーソン/W.ベン・ポーター
60 GT3 Pro-Am JC LMコルサ フェラーリ488 GT3 中西慧/脇阪薫一
96 GT3 Pro-Am JC Kチューンズ・レーシング レクサスRC F GT3 野上昌範/新田守男
99 GT3 Pro-Am トリプルエイトJMR メルセデスAMG GT3 H.H.プリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒム/N.フォスター
777 GT3 Pro-Am JC カーガイ・レーシング フェラーリ488 GT3 木村武史/ケイ・コッツォリーノ
888 GT3 Pro-Am トリプルエイトJMR メルセデスAMG GT3 H.H.プリンス・アブ・バーカー・イブラヒム/J.ジャファー
4 GT4 Am JC コメット・レーシング メルセデスAMG GT4 坂井一裕/藤井正明
14 GT4 Silver-Am GTOレーシングチーム メルセデスAMG GT4 B.リー/安岡秀徒
17 GT4 Silver-Am JC クレフモータースポーツ マクラーレン570S GT4 YUKO/井上雅貴
33 GT4 Silver-Am JC チームGMB メルセデスAMG GT4 羽田野宏明/細川慎弥
71 GT4 Am JC アキランド・レーシング トヨタGRスープラGT4 大山正芳/植田正幸

GTワールドチャレンジ・アジア第3ラウンドでダブルポールポジションを喜ぶカーガイ・レーシングの木村武史とケイ・コッツォリーノ
GTワールドチャレンジ・アジア第3ラウンドでダブルポールポジションを喜ぶカーガイ・レーシングの木村武史とケイ・コッツォリーノ
プリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒム/ニック・フォスター組は今季のGTワールドチャレンジ・アジアのランキング首位に立つ。
プリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒム/ニック・フォスター組は今季のGTワールドチャレンジ・アジアのランキング首位に立つ。
レース1のポールポジションを獲得したヨギボー・レーシングの横溝直輝
第1ラウンドセパンでレース1のポールポジションを獲得したヨギボー・レーシングの横溝直輝
BH AUCTION CORVETTE GT3として『auto sport web Sprint Cup』を戦ったキャラウェイC7 GT3-R
BH AUCTION CORVETTE GT3として『auto sport web Sprint Cup』を戦ったキャラウェイC7 GT3-R
2022スーパーGT第6戦SUGO K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)
2022スーパーGT第6戦SUGO K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)