9月19日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているLCRホンダ・イデミツは、中上貴晶がスペインのモーターランド・アラゴンで行われた第15戦アラゴンGPの決勝で転倒を喫した際に負傷した右手薬指と小指の腱の手術を受けたと発表した。
9月18日に第15戦アラゴンGPの決勝レースが行われ、中上はオープニングラップの7コーナーで前を走るマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)をオーバーテイクしようとし、はらんでしまったところをマルケスに接触されてしまい、転倒を喫した。
マルケスはその前の3コーナーでファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)とも接触があり、バイクには不具合が生じていた。マルケスがリヤデバイスを作動させようとした際にリヤがロックされてマシンが左に振られ、中上と接触する形となった。
転倒した中上はコース上に残されてアスファルトの上を滑り、後方から来たライダーが走り抜けていく危険な状況だったが、その後自力でコースサイドに避難した。その際に右手薬指と小指を負傷していることから、すぐにバルセロナ市内の病院に向かい、精密検査を受けた。そして、検査の結果から右手薬指と小指の腱を負傷していたことがわかり、手術を受けることとなった。
中上はすでに第16戦日本GPに向けて準備を進めており、参戦する見込みであるが、9月22日にモビリティリゾートもてぎでメディカルチェックを受け、出場できるかの診断が必要であるという。