11月19日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催された2022年FIA F2最終戦/第14戦ヤス・マリーナのスプリントレース(決勝レース1)。予選でトップタイムを記録し、リバースグリッドにより10番手からスタートしたホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢(ダムス)は、フリー走行、予選と続けてトップで終えた前日の好調が影を潜め、ポイント圏外となる13位でチェッカーを受けた。
「結果としてよくないレースでした。スタートからオーバーステアが強く、それを改善するためにブレーキバランスを調整したのですが、その方向性を間違ってしまい、ペースの上がらない状態が続きました」と岩佐はスプリントレースを振り返る。
スタートでマーカス・アームストロング(ハイテックGP)にかわされ11番手に後退した岩佐。赤旗中断を経て、3周目にレースが再開されるも、4周目のターン6でフレデリック・ベスティ(ARTグランプリ)に。そして、6周目よりDRSが使用可能となると、岩佐はユーリ・ビップス(ハイテックGP)にもかわされ13番手にポジションを下げてしまう。その後も、前方のビップスに仕掛ける機会は訪れず、13位でチェッカーとなった。
「バランスの崩れた状態で、リヤタイヤに負担をかけないようタイヤをコントロールしたり、ドライビングでアンダーステアにアジャストしたりと、いろいろトライしましたがそれらもうまくいかず。全体としてペースが悪いレースになってしまいました」
「自分の感覚としては、今日ペースの上がらなかった原因は、自分のドライビングが7割、マシンが3割という印象ですので、エンジニアとも話してフィーチャーレースに向けて改善したいと思います」と岩佐。
また、今季2度目のポールポジションからスタートするフィーチャーレース(決勝レース2)に向けては「スタートを決めて、改善したところを活かし、しっかり結果につなげたいと思います」とコメントしている。
岩佐にとってFIA F2デビューイヤーの最終レースとなる最終戦/第14戦ヤス・マリーナのフィーチャーレース(決勝レース2)は、20日の日本時間18時00分(現地時間13時00分)から行われる。