ガソリン代も物価もうなぎのぼりで1円でも節約したい、何かお得なものがあれば積極的に活用して無駄な出費を抑えたいと思わずにはいられない社会状況となっている昨今、今まで節約なんて気にしなかった人も、お得なことがあれば飛びつきたいという気持ちが強くなっているのではないだろうか?
そこでお薦めしたいのがSDカードの取得。このカードを所持しているとさまざまな優遇を受けられるのだ。今回は、SDカードの取得のメリットを解説していこう。
文/斎藤由紀子、写真/写真AC、自動車安全運転センターウェブサイト
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ゴールド免許取得者じゃなくてもSDカードは取得可能
「SDカードってゴールド免許の保有者だけが対象でしょ」と思っている人は多いのではないだろうか? しかし、実は、1年間無事故・無違反であれば誰でも取得が可能なのだ。
SD(Safe・Driver)カードとは、安全運転者であることを証明するカードで、交通法規を守る優良ドライバーを目指すモチベーションを高めることが本来の目的。その一環として、カードを提示することで全国のSDカード優遇店において割引優遇を享受できるというシステムが設けられている。
具体的には、全国のカー用品店、ガソリンスタンド、サブディーラー、自動車修理工場など、クルマに関わる店舗や施設で割引優遇が受けられるのはもちろんのこと、賃貸物件の仲介手数料、部屋賃貸契約料、資格・学習・スクール代、飲食代、宿泊施設・温泉施設・レジャー施設利用料など、クルマ以外の分野の施設でも割引優遇を受けることができるのがスゴいところ。さらに、SDカード優遇店に参加している金融機関ではマイカーローン金利の割引なども受けられる。
SDカードを取得しよう!
SDカードの取得には、無事故・無違反証明書または運転記録証明書の発行を自動車安全運転センターに申請する必要がある。
ちなみに、「運転記録証明書」は、過去に受けた行政処分、交通違反や交通事故の内容を示す書類で、「無事故・無違反証明書」は無事故・無違反である期間を示す書類のことだ。
証明書申込用紙は、警察署、交番、駐在所、および各自動車安全運転センター事務所で入手が可能だ。証明書申込用紙に必要事項を記入し、手数料(1通につき670円)を添えて最寄りの、ゆうちょ銀行・郵便局から申し込む。各自動車安全運転センター事務所の窓口へ直接申し込むことも可能で、その場合は払込料金なしの手数料のみの支払いで済む。
ただし、各自動車安全運転センター事務所の窓口で申し込んでも即日発行はしてもらえない。そして、1~2週間後に運転経歴証明書とともに、1年以上無事故・無違反であった人にはSDカードが自動的に郵送されてくる。
無事故・無違反の期間によりアップグレードされる
SDカードは無事故・無違反の期間によって交付されるカードの色が異なる。
・SDグリーンカード→1年以上2年未満
・SDブロンズカード→2年以上4年未満
・SDシルバーカード→4年以上10年未満
・SDゴールドカード→10年以上20年未満
・SDスーパーゴールドカード→20年以上
一部、カードの色によって優遇内容を変えているの店舗や施設もあるが、基本的にはどの色のカードでも優遇内容は一律。ということで、SDグリーンカードをアップグレードしないと損をしてしまうということではない。
SDカードはあくまでも「安全運転者(Safe・Driver)であることの証」。基本的にはアップグレードしたからといって優遇措置が増えるというわけではないのだ。
申請前に利用可能施設をチェックしよう
ここで留意しておくべきは、SDカードの申請には手数料がかかるため、日常的に利用している店や施設が含まれているかなどを自動車安全運転センターのホームページにアクセスして優遇サービス実施店舗や施設を申請前に確認しておくことだ。
また、カード自体の有効期限はないが、優遇を受けられる期間は1年間と決まっているため、1年以内にクルマを買い替える予定がある、引っ越しをする、旅行に行くなど、比較的近い時期に利用するシチュエーションがあるかを照らし合わせておくことをお薦めする。
ただし、自分の行動範囲内にガソリンスタンドやカー用品店、修理工場など、自動車に関わる対象店舗や施設が1~2箇所でもあるようなら1年で670円は決して高くはないはずだ。
逆に、近隣にまったく利用できる所がないのであれば取得するメリットは低いだろう。
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投稿 無事故無違反1年でいるといいことたくさん!! 知らないと損するSDカードの利点 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。