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 9月20日、SROモータースポーツ・グループは、クラウドストライク・スパ24時間レースの開催日を4週間前倒しする変更を含む、新しいファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパの2023年カレンダーを発表した。

 スパ24時間は当初7月28~30日のスロットに入っていたが、同じ週末にF1ベルギーGPが開催されることとなったため、日程を調整する必要に迫られた。この結果、GTWCヨーロッパとIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの“シーズンハイライト”に位置づけられる24時間レースは、6月29日から7月2日にかけて行われることになっている。

 イベント主催者のSROは、この日程変更にあわせて2023年のシーズンカレンダーを更新。スパに加え、複数のラウンドのスケジュールを調整している。この中では、まだ2023年のカレンダーを明らかにしていないWEC世界耐久選手権との衝突を避けるためのリスケジュールもあり、スプリントカップとエンデュランスカップ、両シリーズの開始日が変更となった。

 具体的には、シリーズ第1戦モンツァでのエンデュランスカップ第1ラウンドは当初の予定から1週間繰り下げ4月21~23日に行われることになった。また、スプリントカップのオープニングイベントとなる第2戦ブランズハッチも、WECとのバッティングを避けるため2週間後ろに移動し、5月13~14日の開催となっている。

 スパ24時間の移動にともない、テストデーの日程も変更され5月23日と翌24日に行われることとなった。24時間レースの新しい日程は、当初ミサノで予定されていたスプリントカップ第4戦の週末だった。そのため、イタリアでの同ラウンドについても2週間遅れとなる7月14~16日のスロットに移動している。

 この他、新しいカレンダーではエンデュランスカップ第4戦の舞台が変更されニュルブルクリンクが復活。マニクールに替わりホッケンハイムがスプリントカップのカレンダーに加わっている。

 ニュルブルクリンク戦はもともとスパ24時間が予定されていた7月最後の週末に設定され、9月30日から10月1日に行われるエンデュランスカップ最終戦バルセロナに先行して開催される。

 スプリントカップのカレンダーは、2カ月前にスパで発表された暫定版から大きく変更された。ブランズハッチは依然として開幕戦の舞台だが、マニクールが除外されザントフォールトが10月中旬に延期されたため、ミサノはスプリトカップの第4戦から第2戦へと変わっている。

 スプリントシリーズの第3戦は9月2~3日にホッケンハイムで開催され、その2週間後にバレンシア、そして最終戦が10月14~15日にザントフォールトで開催される予定だ。GTWCヨーロッパのシーズンがスプリントカップ・イベントで締めくくられるのは、選手権がブランパンGTシリーズを名乗っていた2016年以来、初めてのことだ。

■2023ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWS シーズンカレンダー(9月20日付)

日程 レースイベント フォーマット
3月7~8日 プレシーズンテスト(ポール・リカール) **
4月22~23日 モンツァ エンデュランス
5月13~14日 ブランズハッチ スプリント
5月23~24日 オフィシャルテスト(スパ) **
6月3~4日 ポール・リカール エンデュランス
6月27日~7月2日 スパ24時間 エンデュランス
7月15~16日 ミサノ スプリント
7月29~30日 ニュルブルクリンク エンデュランス
9月2~3日 ホッケンハイム スプリント
9月16~17日 バレンシア スプリント
9月30日~10月1日 バルセロナ エンデュランス
10月14~15日 ザントフォールト スプリント