元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンは、息子であるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にとっての過去最高のチームメイトとして、ダニエル・リカルド(マクラーレン)の名前を挙げた。
2015年にF1デビューを果たしたフェルスタッペンはこれまでのキャリアで、カルロス・サインツ、リカルド、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレスの5人をチームメイトにしてきた。
『Formula1 Magazine』によると、これらのドライバーのなかで最高のチームメイトは誰だったのかという質問を投げかけられたヨスは、「非常に難しいのだが」と前置きをしたうえでリカルドを選んだ。
「たぶん、彼(マックス)はダニエル・リカルドから最も多くを学んだと思う」
「マックスは当時若かったし、リカルドは本当に優秀で、予選では野獣のようだった」
フェルスタッペンにとってリカルドは、レッドブルでの最初のチームメイトであり、最も長い期間を同じチームで過ごしたドライバーだ。
2016年のシーズン途中にスクーデリア・トロロッソからレッドブルに昇格したフェルスタッペンは、その後2018年までをリカルドとともに戦った。ふたりはコース上で激しいバトルを繰り広げ、2017年のハンガリーGPや2018年のアゼルバイジャンGPのように、時にはそれが同士討ちにつながることもあった。
年間成績では、2016年と2017年にリカルドがフェルスタッペンを上回っている。これまでF1で8シーズンを過ごしたフェルスタッペンだが、チームメイトに成績で劣ったのはこの2年だけ。ヨスの言う予選に関しても、2016年にはレッドブル昇格後の17戦中12戦でリカルドがフェルスタッペンより前のグリッドを獲得した。
しかしその後、フェルスタッペンが2度のワールドチャンピオンに輝いた一方で、レッドブルを離れルノー、マクラーレンと渡り歩いたリカルドは2021年のイタリアGPでの1勝を挙げたのみであり、ふたりの明暗は分かれている。
このことについて、レッドブルのマシンがリカルドに適していたという考えを明かしたヨスは、彼がレッドブルと特性の異なるマシンに自らのドライビングスタイルを合わせられなかったことが不振の原因だと意見を述べた。
「私も含めて、歳を重ねたドライバーにはある種のスタイルがあって、ずっとそれを育んできたんだ。そして、それを変えるのは難しい。でも若い人は、もっと簡単に順応できるんだ」