2023年のF1ラスベガスGPは、土曜日に行われるだけでなく、F1の72年の歴史のなかでも最も遅い時間に行われる華やかなイベントになるようだ。
シン・シティと呼ばれるラスベガスは、2023年シーズンにアメリカでの3つ目のグランプリを開催することになる。11月18日の、F1世界選手権の最後からふたつ目のレースだ。この話題のイベントは、恒例の日曜日ではなく、土曜日に開催される。これは土曜開催だった1985年のキャラミでの南アフリカGP以来のことだ。ちなみにこのレースではナイジェル・マンセルが優勝した。
F1の歴史のなかで日曜日に開催されなかったレースは実は73戦ある。そのためラスベガスGPは74例目の例外となる。しかしレースの特異な点はそれだけではない。レース開始時刻は現地時間の午後10時であり、グリニッジ標準時では午前6時、中央ヨーロッパ時間では午前7時にあたる。
おまけにF1チームは徹夜仕事をすることになる。クルーたちは、翌週のシーズン最終戦アブダビGPに向けて、夜を徹して梱包作業や準備を行うことになるのだ。
「ラスベガスGPはF1のレースウイークを新たなレベルへ上げることになるだろう」とF1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは声明のなかで語った。
「世界のスポーツとエンターテインメントの中心地でグランプリを開催することで、F1でかつて見られなかったような真の祭典を、地球上で最も偉大な舞台で行うことができる」
「来年のレースに向けて、街全体が盛り上がっているところだ。我々のファンたちはこのイベントを見逃しはしないだろう」
「ラスベガスGPは、2023年にぜひとも入手しするべきチケットであることは明らかだ」
ラスベガスGPは、1981年と1982年にはシーザーズパレスホテルの駐車場に設けられた仮設コースで開催されたが、今回のコースは6.12kmのストリートサーキットとなる。F1で最長のコースであり、14カ所のコーナーを備え、ベガスの華やかなストリップ地区に沿ったロングストレートを走ることになる。