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 インディカードライバーのアレクサンダー・ロッシとグラハム・レイホールは、コルトン・ハータのスーパーライセンスについての厳しい状況について意見を述べたが、ふたりともF1とFIAが才能あるハータを拒絶したことを非難している。

 今月初め、ハータはアルファタウリにおけるピエール・ガスリーの後任候補に浮上した。その理由は、ガスリーがアルピーヌに移籍を希望していたからだ。しかしながら、ハータは十分なスーパーライセンスポイントを持っておらず、スーパーライセンスを獲得できないので、レッドブルはFIAに特例によるスーパーライセンス取得を働きかけた。

 残念ながら、この件についてFIAの反応は鈍く、一部のチームやF1のCEOであるステファノ・ドメニカリからもハータにフリーパスを与えるべきではないという意見が表明されたため、レッドブルは今週ハータ獲得を断念した。

コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)
コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)

 2012年にマルシャでレースをした最後のアメリカ人F1ドライバーであるロッシは、ツイッターでスーパーライセンスポイントシステムを批判した。

「僕は長いこと沈黙していたが、もういいだろう。スーパーライセンスポイントについて、このようなやりとりにうんざりしている。その前提は、お金を払ってF1に参入する人々を防ぎ、才能が動機づけの要因になるようにするためのものだ。それは素晴らしいことだ。コルトンがF1に行ける才能と能力を持っていることは誰もが認めるところだ。彼がそのチャンスをオファーされ、それを掴むことができたら素晴らしいことだ。それだけだ」

「モータースポーツは、才能より金がものを言う世界のなかで大きく注目されるスポーツであることに変わりはない。残念だが、僕が思うに根本的な問題はスポーツの要素がビジネスの要素より後回しにされがちだということだ。一部のチームが資金面の後ろ盾だけを頼りにドライバーを選ぶのをやめるための方法を導入しなければならないだろう」

「結局のところ、欲からだろうが必要性からであろうが、これまでに下された決断は、コルトンがキャリアパスを変更してF1に参戦するかどうかを自身で決定する機会を失わせてしまった。ライセンスのポイントのことではない」

 ロッシのインディカーでのライバルであるレイホールも、ハータの苦境の顛末に感心していない。

「F1はエリート主義のスポーツだ。彼らは僕たちのことを求めていない。それは覚えておくべきだ。彼らが欲しいのはアメリカ企業の金かアメリカの裕福な者たちの金だ。その他のことは気にもかけていない。今までもそうだったし、これからもそうだったろう」