9月21日、WRC世界ラリー選手権の公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/wrc)において、今季第9戦『イープル・ラリー・ベルギー』に登場したトヨタの水素エンジン搭載車両、GRヤリスH2 コンセプトのデモンストレーション走行の様子が公開された。
既報のとおり、8月18~21日にベルギーで開催されたイープル・ラリーでは、TOYOTA GAZOO Racingがカーボンニュートラルへの取り組みを示す一環として、カーボンニュートラルを実現するこの実験的車両をラリーの競技ステージ(SS)で走らせた。
競技2日目となった19日(金)は4度のWRCワールドチャンピオンとなったユハ・カンクネンがこのクルマをドライブ。SS3の直前にデモンストレーション走行を実施した。また、翌20日(土)にはトヨタ自動車の豊田章男社長がレーシングドライバー“モリゾウ”として水素GRヤリスのステアリングを握り、4冠王者をコドライバーシートに迎えてSS11の開始直前にステージを走行している。
デイ3の最終ステージ実施前にもコドライバーとしてデモランに登場し、現地のファンに水素エンジン車の力強い走りとサウンドを届けたモリゾウ氏は、「モータースポーツもスポーツです」とコメント。
「スポーツは五感が刺激されてこそ興奮が高まる。私はそう信じています。だからこそエンジンの振動も排気音も残していきたい!」と力強く語っている。
今回、WRC公式チャンネルで公開された動画ではトヨタGRヤリスH2コンセプトのデモランの様子を見ることができるほか、「ガソリンエンジンのロードカーと比べて、トルクとトップパワーが優れている」と述べたカンクネンのコメントや、富士24時間レースで水素エンジン搭載のORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptをドライブしたヤリ-マティ・ラトバラTOYOTA GAZOO Racing WRT代表の声を聞くことができる。