2022年F1アメリカGPの土曜予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは3番手、セルジオ・ペレスは4番手だった。フェルスタッペンは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のペナルティにより2番グリッドからスタートする予定。ペレスはパワーユニットのエレメント交換で、暫定グリッドでは9番手が与えられている。
レッドブルは、F1アメリカGP予選前に、チーム創設者でありオーナーのディートリッヒ・マテシッツ氏が死去したことを発表した。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 1番手(1分35秒825:ソフトタイヤ/22周)
予選 3番手(Q1=3番手1分35秒864:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分35秒294:ソフトタイヤ/Q3=3番手1分34秒448:ソフトタイヤ)
土曜時点の暫定グリッド:2番グリッド
予選の前に、その知らせを聞くのは辛いことだった。今日のリザルトは重要ではない。今大事なことは、ディートリッヒのこと、彼が僕たちチームのためにしてくれたこと、F1全体のため、レッドブルファミリー全体のためにしてくれたことを振り返ることだ。
ディートリッヒはいつでもとても親切な人で、僕のことを気にかけてくれた。1カ月ほど前に最後に彼のもとを訪れた時のことは一生忘れない。その時、とても特別な時間だと思ったけれど、今ではより一層特別な思い出になった。
彼は、まだ幼かったころから僕を信じてくれた。他にも大勢の若いドライバーを信じて、大勢に素晴らしいチャンスを与えた。彼がいなければ、僕は今ここにはいない。だから今日は本当に辛い思いをしている。
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 4番手(1分36秒397:ソフトタイヤ/20周)
予選 4番手(Q1=5番手1分36秒163:ソフトタイヤ/Q2=6番手1分35秒864:ソフトタイヤ/Q3=4番手1分34秒645:ソフトタイヤ)
土曜時点の暫定グリッド:9番グリッド
レッドブルファミリー全員にとって悲しい日だ。人生には大事なことがあると気付かされる。ディートリッヒがこのスポーツに与えた影響、世界中のアスリートを支援したやり方は、間違いなく世界を変えた。
他の誰もくれたことのない機会を彼は僕に与えてくれた。これからもずっと彼への感謝の気持ちを持ち続ける。
その知らせを聞いた瞬間、とても悲しかった。もうすぐ僕たちはチャンピオンになろうとしているのに、彼はそれを見ることがないんだ。明日の決勝ではチーム全員が彼と彼のご家族のためにレースをする。彼が望むような結果を持ち帰りたいと心から思っている。
今日は3セットのタイヤで最大限のパフォーマンスを見つけることができなかった。でも今回ペナルティを受けることは分かっていたので、明日の決勝に集中してきた。それが実を結ぶといいね。
このコースで上位までポジションを上げていくのは簡単ではないだろうけど、ベストを尽くすよ。今週末、ベストな戦いをすることには大きな意味がある。