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 アストンマーティンF1での初テストを終えたフェルナンド・アロンソが、AMR22は競争力のあるマシンであり、「うれしい驚き」を感じたとして、2023年に向けて期待を示した。

 2022年末でアルピーヌとの2年間にわたる契約を終え、2023年にアストンマーティンに加入するアロンソは、最終戦の2日後、アブダビF1タイヤテストで新チームに合流。ワンデーテストの午前を担当したアロンソは、97周を走行、1分26秒312で24人中12番手となった。

 まだアルピーヌとの契約下であるため、スポンサーロゴが入っていないマシンとレーシングスーツで走ったアロンソは、走行後に「いい一日だったよ! 素晴らしい経験だった。このような伝統のあるブランドのために走ることを誇らしく思う」と語った。

「特別な一日だった。マシンに乗り込んで、(アルピーヌとアストンマーティンの)違いを感じ取ろうとした。2日前にレースをしたばかりだから、感覚がフレッシュで、とても役立った」

「メカニック、エンジニアなどメンバー全員と会った。これから皆の名前を覚えていくよ」

フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
2022年F1アブダビテスト フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

 アロンソは、アストンマーティンF1チームに大きなポテンシャルを感じ、今の時点で“100パーセント以上”満足していると語った。

「来年はすべてが変わるだろうから、自信を持ちすぎてはならない」とアロンソは『MotorsportWeek』に対してコメントした。

「でも、今日チームメンバーたちとガレージで過ごして、このチームのポテンシャルを感じた。エンジニアリングルームでは素晴らしい才能を目にしたし、今僕は本当にハッピーだ」

「アストンと契約した時点では90%ハッピーだった。彼らは改善し始めて、とても良い形でシーズンを終えた。だから僕の満足度は100%になり、今朝も100%、今は100%以上だ」

2022年F1アブダビテスト フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
2022年F1アブダビテスト フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

 コンストラクターズ選手権7位に終わったアストンマーティンの2022年型AMR22と4位を獲得したアルピーヌの2022年型A522の比較について聞かれ、アロンソは、競争力に大きな差はないと語った。

「ここで彼らは強力な週末を過ごした。セバスチャン(・ベッテル)は僕より予選ポジションが上だった。だからこの週末に関しては、アストンとアルピーヌに大きな違いがあったとは思わない。基本的には同じだと感じた。とても競争力のあるマシンだと思った」

「マシンの挙動は良かったから、驚くようなことはなかったよ。ステアリングのフィードバックを少し心配していた。アルピーヌでの最初の年には、5カ月かけてステアリングのアシストとフィードバックに関して取り組む必要があったからだ。同じ心配があったのだが、アストンのシステムは問題なかったから、それはうれしい驚きだった。これについてはあまり変更する必要がないだろう」