10月23日、2022年MotoGP第19戦マレーシアGP Moto2クラスの決勝がセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)は2番手走行中にトップを狙って攻めたところ転倒を喫してリタイアに終わった。
小椋は初日から上位に食い込み、2日目のFP3ではトップタイムをマーク。そして予選Q2で2分06秒405を記録してポールポジションを獲得した。
予選後には「レースに向けて自信があります」と語っており、18周の決勝では1コーナーを2番手、アウグスト・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)は6番手で通過。序盤は、両者そして上位勢のポジションは変わらずレースが進む。
以降は首位のトニー・アルボリーノ(ELF Marc VDS Racing Team)と小椋のペースが良く、3番手にギャップを築いていき、折り返しの9周終了時点で約5秒差を後続につけた。
中盤以降は小椋がアルボリーノに迫り、13周目に1コーナーでトップに浮上。しかし、翌周の1コーナーでブレーキングをミスして再度2番手に戻る。
そのままトップ2台が優勝争いを演じ、最終ラップの9コーナーで小椋が仕掛ける。アルボリーノのインに入って首位を奪おうとしたところ転倒。小椋はマシンを起こしたが、残念ながら再スタートができずにリタイアを喫した。
また、アウグスト・フェルナンデスはマニュエル・ゴンザレス(Yamaha VR46 Master Camp Team)をかわし、小椋がリタイアしたことで4番手でフィニッシュ。アウグスト・フェルナンデスがポイントリーダーに返り咲き、9.5ポイントの余裕を持って最終戦に挑むことになった。
そのため、小椋は第20戦バレンシアGPで優勝しても自力ではチャンピオンを獲得することはできず、6位以上が絶対条件。アウグスト・フェルナンデスの獲得ポイントにゆだねられることになる。
■小椋藍
「僕はレースに勝利するために戦いました。しかし今回は残念ながら転倒してしまいました。2位でゴールすることは、バレンシアに向けてチャンピオンシップでアドバンテージを築くには十分では無いと考えたので、ここで勝利する必要がありました」
「最後には、転倒してしまいましたが、それもレースです。予期せぬことも起こってしまいます。今は、バレンシアで勝つことに集中しなければなりません。チャンピオンシップはまだ終わっていません。今日起きたことはもう過去のことです。未来に焦点を合わせ、ベストを尽くすのみです」