2022年F1アメリカGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは史上最多タイのシーズン13勝目を達成、セルジオ・ペレスは4位でフィニッシュした。これによりレッドブルは5度目のコンストラクターズタイトルを獲得した。予選日10月22日にレッドブルの共同創設者でありオーナーのディートリッヒ・マテシッツ氏の訃報があり、レッドブルにとっては今回優勝しタイトルを確定させることには大きな意味があった。
フェルスタッペンは2番グリッドからスタートでトップに立ち、順調にレースをリード。しかし2回目のピットストップでタイムロス、まずはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、その次にはルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜いていかなければならなくなったが、56周のレースの50周目にハミルトンをパスしてリードを取り戻し、優勝を飾った。
ペレスはパワーユニットのエレメント交換により9番グリッドからのスタートになったものの、ファーストスティントで順調にポジションを上げ、4位を獲得した。オープニングラップでバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)と接触してフロントウイングのエンドプレートが破損、それについてレース後、ハースF1チームから、危険な状態での走行として抗議を受けたが、スチュワードは問題なかったという結論を出し、4位を維持することができた。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=1位
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム
簡単にはいかなかったが、最終的にはこの困難な週末に勝利を収めることができて心の底からうれしい。彼(マテシッツ)が見たかったレースだと思う。(彼が亡くなったことが)悲しいけれど、チーム全員の週末全体のオペレーションの仕方をとても誇りに思う。ピットストップだけは例外で、あれはホイールガンの故障が原因だった。残念だけど、ああいうことは時には起こるものだ。僕たちはいつも団結して戦い、コンストラクターズタイトルもつかんだ。皆のことが本当に誇らしい。サーキットの現場にはいないけれど、ファクトリーで働いてくれている人たちもいる。今年彼らはこのマシンを作り上げることに膨大な努力を注ぎ込んだ。(タイトルを)確定することができて、皆を誇りに思う。
今日はすべての力を出し切った。困難な週末だったよ。この勝利をディートリッヒに捧げたい。彼は皆のためにたくさんのことをしてくれた。僕たちにとって今日できるのは優勝することだけだった。ピットストップの後、状況はあまり良くなかったけれど、トップの座に戻るために、全力を出し切って、限界までプッシュした。
(シーズン13勝は2004年のミハエル・シューマッハーおよび2013年のセバスチャン・ベッテルに並ぶ記録だが)今は当時よりもレース数が多いから、記録としてふさわしいとは言い切れないと思う。僕たちは最高のシーズンを送っている。でもマシンが素晴らしいときにはたくさんの優勝を飾れるものだ。たくさん勝利数を上げていることを誇りに思うが、僕自身はこういう統計をあまり気にしない。勝つことをうれしく思うだけだ。
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=4位
9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム
この結果は僕たちにとって大きな意味を持つ。この数年、メルセデスが席巻してきたが、ここからレッドブルの時代が始まり、何年にもわたって支配できることを願っている。
本当に激しい戦いだった。フロントウイングの半分がダメージを負ったことは残念だ。そのことがレース全体に大きな影響を与えることになった。終盤、(前を走るシャルル・ルクレールをとらえるまで)あと1周が必要だったね。