メルセデスのジュニアドライバーであるフレデリック・ベスティは、アブダビでのF1テストの後、クリスマスの朝の子供のように喜んでいたが、チームの方もベスティの走行に同様に満足していた。
FIA F2選手権での1年目のシーズンを9位で終えたベスティは、ヤス・マリーナ・サーキットでのF1オフシーズンテストでメルセデスから初めてのF1走行の機会を与えられた。ベスティはメルセデスのW13で124周を走行。トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンによると、ベスティは「完璧な」1日を過ごしたという。
「今日はジョージ(・ラッセル)とルイス(・ハミルトン)に1台のマシンを分担して走ってもらい、フレッドはもう1台を丸1日走行させた。ジョージは午前中に、ルイスは午後に走行を行った」とショブリンは語った。
「この1年ほどでフレッドは多くのシミュレーター作業を行ってきたが、今日は彼にとって本物のマシンをバーチャルのマシンと比較する、初めての機会になった。彼はミスのない1日を過ごした。ミスを避けて、大いに楽しもうとしていた」
「ピレリは若手のマシンにも2023年型タイヤを供給してくれたので、フレッドとプログラムをこなすなかで学ぶペースを早めることができた」
「全体的にテストは成功だった。我々は1500km近くを走行した。来年が来る前に分析できる、多くのデータを収集した有益な1日だった」
F1の洗礼を受けたベスティは、目を見張るような刺激を味わいながら、喜びをかみしめた。
「初めてのF1マシンでのテストは、最も素晴らしい1日になった。どれだけ素晴らしかったか言葉では言い表せないほどだ!」とベスティは語った。
「この機会を与えてくれたメルセデスに感謝したい」
「時速260kmで高速コーナーを走り抜け、首に5Gを感じた……F1マシンが生み出す力は驚くべきものだ」
「僕は今日124周を走った。マシンについて学び、異なるコンパウンドで走行し、膨大なドライビングをこなした」
「このチャンスを得ることはとても重要なことで、F2で次のステップへ踏み出す時だけでなく、F1でのシミュレーター作業にも役に立つだろう」
「またすぐにF1マシンをドライブできるよう願っている。このチャンスを与えてくれたメルセデスには心から感謝している」