2023年1月13〜15日にアラブ首長国連邦のドバイ・オートドロームで開催されるハンコック・ドバイ24時間レースの暫定エントリーリスト発表により、チームWRTの2台のBMW M4 GT3が、全32台のGT3車両とともにこのレースへ参戦することが分かった。
アウディとともに2022年1月のドバイ24時間を制していたチームWRT。2022年シーズン限りでアウディとの関係を解消した彼らは、マシンをBMWへと変更してドバイでの王座防衛に挑むことになる。チームおよびBMWからの正式アナウンスはまだないものの、チームWRTにとってはBMW車両による最初のレースにもなりそうだ。
クレベンティックがプロモートする『24Hシリーズ』の一戦となる第18回ドバイ24時間レースは、2022/23年の冬季レースとしてクウェート、ドバイ、アブダビでのミニチャンピオンシップ『ミドルイースト・トロフィー』の中盤戦として開催される。
10月24日付で公開された暫定エントリーリストによれば、WRTは7号車と46号車をエントリー。後者は、今季WRTのアウディR8 LMS GT3でファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSを走った2輪王者、バレンティーノ・ロッシが使用していたゼッケンだ。
ロッシは先月のGTWCヨーロッパの最終戦において、来季の同シリーズへ再び参戦する前に、冬の時期の耐久レースにいくつか参戦したい、と語っていた。
ドバイの暫定エントリーリストには、アウディのサンテロック・ジュニアチーム、アテンプト・レーシング、カー・コレクション・モータースポーツや、メルセデスAMG陣営のアッコディスASP、ハウプト・レーシングチーム、ゲットスピード・パフォーマンスなど、GTWCヨーロッパの常連も数多く名を連ねている。
ニュルブルクリンク24時間の覇者であるフェニックス・レーシングはアウディ1台で参戦し、ケニー・ハブルのサン・エナジー1・レーシングのメルセデスAMGプログラムは、SPSオートモティブ・パフォーマンスの技術サポートを受けて参加する。
2021年に参戦したインセプション・レーシングは、オプティマム・モータースポーツが準備したマクラーレン720S GT3でドバイ24時間レースに復帰する。イギリスのチーム7TSIXもマクラーレン2台でのエントリーを予定している。
ポルシェ911 GT3 Rは5つのチームから6台が出走、ハーバース・モータースポーツは2台体制で参戦する。スペインのE2Pレーシングは992世代の新型ポルシェで、それ以外のカスタマーは現行の991.2型でのエントリーとなっている。
これら32台のGT3車両はドライバーのラインアップによってクラス分けされる。
ドバイ24時間全体としては、32台のGT3車両のほか、ポルシェ911 GT3カップカーのための992カテゴリーに21台、GTXに5台、GT4に4メーカーから9台、TCRに5台、TCXに6台のエントリーを集めており、総勢78台によるレースが行われる予定となっている。