2022年F1アメリカGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は10位で1ポイントを獲得、スペインGP以来の入賞を果たした。
角田は予選15番手を獲得、他者のペナルティで土曜時点の暫定グリッドでは13番グリッドが割り当てられていた。しかし決勝日に、角田のマシンにシーズン5基目のギヤボックスドライブライン、ギヤチェンジコンポーネントおよび補助コンポーネント(GBX DL)が入れられ、5グリッド降格ペナルティを受けることが発表された。
19番グリッドからのスタートになった角田だが、1周目に14番手まで上がり、セカンドスティント後半には8番手を走行。2回目のピットストップ後、12番手から順位を上げていき、56周のレースの54周目に10番手に浮上、貴重なポイントをつかんだ。
アメリカGP予選日の10月23日、レッドブル・レーシングとアルファタウリのオーナー、ディートリッヒ・マテシッツ氏が死去したことが発表された。角田はその訃報を受け、「予選前に残念なニュース、マテシッツさんがお亡くなりになりました。初めて話したのはF2オーストリアGPの時に電話して応援の言葉をいただきました。彼はモータースポーツに情熱を抱かれていてすごく優しい方という印象がありました。大きな感謝そして明日は彼に喜んで貰えるようなレースにしたいです」とSNSを通してコメントしていた。
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=10位
19番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード
本当にハードなレースでしたが、楽しみました。久しぶりにトップ10に戻ってくることができてうれしいです。
今週末、ポイント圏内でフィニッシュでき、(レッドブルとアルファタウリのオーナーであるディートリッヒ・)マテシッツさんの追悼をすることができたことをうれしく思います。
ミディアムタイヤでのペースが予想外にとても良くて、何度か良いオーバーテイクを成功させることができました。ハードタイヤではそれよりも苦労したことが残念でした。なぜハードがうまく機能しなかったのかを理解するために調査する必要があります。
でも全体的に見て、またポイントを獲得できたことを喜んでいます。シーズン終わりまで、この調子を維持していきたいですね。