もっと詳しく

 11月25日、TOYOTA GAZOO Racingは2023年のモータースポーツ参戦体制を発表した。全日本スーパーフォーミュラ選手権には、2022年シーズンと同じく6チーム/11台がエントリーする。

 2022年シーズンはサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、平川亮(carenex TEAM IMPUL)が最終ラウンドまでタイトルを争ったものの、鈴鹿の第9戦でホンダ陣営の野尻智紀とTEAM MUGENに、ドライバー・チームの両タイトルを奪われるかたちとなったTGR陣営。

 2023シーズンに向けては、フォーミュラE世界選手権へのフル参戦を優先するフェネストラズの離脱が事実上確定するなか、そのシートに誰が収まるのかが注目されていた。

 一時期は外国人ドライバーの起用などの噂も出ていたが、このKONDO RACING4号車からは、2022年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)選手権王者の小高一斗が参戦することが明らかとなった。

 小高は1999年生まれの23歳。2019年からSFLの前身にあたる全日本F3選手権に本格的に参戦を開始した。2020年も継続して参戦したが、コロナ禍の影響を受けた2021年には、WECと並行参戦する小林可夢偉の代役として、KCMGからスーパーフォーミュラにデビュー。2022年は再びSFLでの活動に集中して見事にタイトルを獲得、2023年のSFフル参戦のシートを得ることになった。

 そして、Kuo VANTELIN TEAM TOM’Sについては、37号車は宮田莉朋が継続する一方、昨年ジュリアーノ・アレジが搭乗した36号車については未定となっている。

 このほかの陣営では目立った動きはなく、KCMG、ROOKIE Racing、TEAM IMPUL、P.MU/CERUMO・INGINGの4チーム/7台は2022年からドライバーラインアップを継続。一部チーム名は仮称・後日発表となるが、トヨタ/TRDエンジン勢は、多くの体制を堅持してチャンピオン獲得を目指し2023年に臨むことになった。

 2023年の全日本スーパーフォーミュラ選手権は、4月に富士スピードウェイで開幕する予定だ。

TOYOTA GAZOO Racing
2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権参戦体制

No Driver Team
3 山下健太 KONDO RACING
4 小高一斗 KONDO RACING
7 小林可夢偉 KCMG
18 国本雄資 KCMG
14 大嶋和也 ROOKIE Racing
19 関口雄飛 TEAM IMPUL
20 平川亮 TEAM IMPUL
36 TBA Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
37 宮田莉朋 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
38 坪井翔 P.MU/CERUMO・INGING
39 阪口晴南 P.MU/CERUMO・INGING

・チーム名は仮称。後日発表予定

2022年スーパーフォーミュラ第6戦富士 スタートシーン
2022年スーパーフォーミュラ第6戦富士 スタートシーン