ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、セブリング・インターナショナル・レースウェイで36時間の耐久テストを実施し、2023年に登場するLMDhマシンとしては、これまでで最長の連続走行時間を記録した。
耐久の雄ポルシェと名門チーム・ペンスキーがタッグを組んで誕生したファクトリーチームは先週、アメリカ・フロリダ州のサーキットで、セブリング12時間レース3回分の時間をかけてニューマシン『ポルシェ963』を走らせた。
このテストは、来年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とWEC世界耐久選手権に、ワークスチームとカスタマーチームの双方からデビューする予定のポルシェ963にとって初の耐久テストとなった。
ポルシェによると、ドイツメーカーの新しいハイブリッド・プロトタイプカーはこのテストで1218周、距離にして7331km(4555.3マイル)を走破。さらに約600km(372.8マイル)の追加セットアップ走行を行ったという。
耐久テストは木曜日の8時に開始され、金曜日の20時に終了した。このテストに先立ち、ポルシェは火曜日にマシンをロールアウトし、水曜日にセットアップ走行を実施している。
テストには合計9人のドライバーが参加。ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの米国チームと欧州チーム、大西洋をまたいで両チームのメンバーが集結したが、ポルシェはどのドライバーがステアリングを握ったかは明らかにしていない。
なお、イギリスの『Autosport』は、元F1ドライバーでABB FIAフォーミュラE世界選手権にもポルシェの代表として参戦しているパスカル・ウェーレインが参加者のひとりだったと報じている。
また、ポルシェワークスチームのLMDhレースドライバーとして確定している8人のうち、デーン・キャメロンはセブリングのセッションに姿を見せず、開発ドライバーのフレデリック・マコヴィッキィが参加したことが判明している。
ポルシェは、今年1月のプレホモロゲーションテストプログラム開始以来、新型LMDhマシンの総走行距離が2万4500kmを突破したと発表している。