レッドブルのマックス・フェルスタッペンは予想されたとおり、2023年シーズンもカーナンバー『1』を使用することを決めた。現世界王者フェルスタッペンは、この数字が「存在するなかで最高の数字」だと感じているという。
2014年以降、F1ドライバーは自由に選択できる恒久的なレースナンバーを使用してきた。F1にデビューする新ドライバーたちも“一生もの”のナンバーを選ぶのだ。
しかし、現世界チャンピオンには、ナンバー『1』を使用する特別な権利が与えられる。フェルスタッペンは昨年末に2021年のタイトルを獲得してその権利を利用した。彼の象徴的なナンバー『33』を外し、彼のレッドブルマシンは赤いナンバー『1』で飾られた。そして彼はこのナンバーを2023年も維持する。
「来シーズンもまたナンバー『1』を使うつもりだよ」とフェルスタッペンは先週末にアブダビで語った。
「スターティングナンバー『1』は、どのレーシングドライバーにとっても存在するなかで最高のナンバーだと僕は思う。F1キャリアのなかで、スターティングナンバー『1』をつけて走行するチャンスがどれだけあるだろう? それは決して分からない」
「世界チャンピオンでなくなったら、いつでもナンバー『33』に戻れる。でも世界チャンピオンである限りは、毎年ナンバー『1』を使うよ」
象徴的であると同時に、このナンバーは2022年シーズンにおけるフェルスタッペンの圧倒的な優位性を反映している。このシーズンにフェルスタッペンは15勝を挙げて、ミハエル・シューマッハーとセバスチャン・ベッテルがともに保持していた1シーズン13勝という年間勝利記録を抜いたのだ。
「今年は僕だけでなくチームにとっても、本当に特別なシーズンだった。2013年以来となるコンストラクターズタイトルをまた勝ち取ることができた。もちろんチーム全体にとってとても重要なことだ」
「今後、今年を上回ることは言うまでもないが、今年に匹敵する年にすることもすごく難しいだろうと思うよ」
「毎シーズンより優れた仕事をするという考えをもちろん持つべきだけど、このような年の後では簡単にはいかないだろうね。それに、2022年の出来事を大切にして、こうした瞬間を楽しむべきだよ」