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 アルピーヌF1チームは、F1第20戦メキシコGPと最終戦アブダビGPの金曜プラクティス1で、育成ドライバーのジャック・ドゥーハンを走らせることを発表した。F1チームはシーズンに最低2回、FP1に若手ドライバーを起用することが義務付けられている。

 アルピーヌ・アカデミーに所属するドゥーハンは、メキシコではエステバン・オコンのA522に乗るという。チームは9月にモンツァでフィルミングデー走行を実施、ドゥーハンはそこで2022年型マシンを経験済みだ。さらに今年は昨年型A521でのプライベートテストにも参加しており、5月にはカタール、6月にはモンツァ、9月にはブダペストで走った。

 19歳のジャック・ドゥーハンは、1994年から1998年までロードレース世界選手権500ccクラス王者に輝いたミック・ドゥーハンの息子。レッドブル・ジュニアチームに所属していたが、今年初めにアルピーヌとジュニアドライバー契約を結び、2022年はF2に参戦。1ラウンドを残す現時点で、優勝3回、その他の表彰台を3回、ポールポジションを3回獲得し、ランキング4位に位置している。

アルピーヌCEOローラン・ロッシ、チーム代表オットマー・サフナウアー、アルピーヌ・アカデミー所属のジャック・ドゥーハン

 グランプリウイークエンドデビューを果たすドゥーハンは「メキシコのフリープラクティスで走る機会を与えてくれるアルピーヌに心から感謝している」とコメントした。

「F1マシンのドライビングを任されることは、大きな名誉であり、グランプリの週末にその機会を得られるのは、本当に特別なことだ。最終的には、毎週そういう機会を得ることが目標であり、今回の経験はその目標に一歩近づくためのステップだと考えている」

「できる限りの準備をしてきた。標高が高い場所にあり、トップスピードが非常に速いタイプのサーキットで走行するのは、とてもエキサイティングな経験になるだろう」

「当日は懸命に作業に取り組み、チームが決めたすべてのことをこなすと同時に、この特別な機会を楽しみたい」