メルセデスのルイス・ハミルトンは、ブラッド・ピットが主演するF1映画のプロジェクトが始動していることに大きな期待を寄せており、「史上最高のレース映画になる」だろうと考えている。
Apple Original Filmsによる超大作の背後にいるのはピットや『トップガン マーヴェリック』で有名な映画監督のジョセフ・コシンスキー、脚本家のイーサン・クルーガー、伝説的な大ヒットプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーらで、あたかもハリウッドの名士録を眺めているかのようだ。これにハミルトンも共同プロデューサーとして同映画に関わっている。
映画の筋書きは、ピットが演じるひとりのベテランレーサーが、ある若手ドライバーを指導するために引退から復帰し、彼のチームメイトとしてコースで最後の栄光を手にしようというものだ。
ピット、コシンスキー、ブラッカイマーの3人は週末のCOTAに姿を見せ、F1の光景と音を体感しながら、チーム代表やドライバーたちと会って映画の基礎固めを行っていた。
「これまでチームとしてまとめてきたことはかなり素晴らしいものだ」とハミルトンは語った。
「ティム・クック(AppleのCEO)も週末にここにいた。彼を迎えられて光栄だ。彼と彼のチームは、僕のドキュメンタリーを熱心にサポートしてくれたし、この映画にもゴーサインを出してくれた」
「そして伝説のブラッドがいる。ジェリーはオリジナルの『トップガン』の偉大なレジェンドだ。そしてジョーは大きな才能の持ち主だ」
伝えられるところでは、制作チームは主に2023年シーズンに撮影される現実のF1レースの映像と、本物のパフォーマンスを反映したCGI映像を融合するということだ。
「僕はとても興奮している。映画にとても期待しているよ。これまでにない最高のレース映画を作ろうとしているんだ。視覚的にもね。すべてのファンの心をつかめるように取り組むつもりだ」
F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、このプロジェクトにおけるハミルトンの関与の重要性を強調した。
「ルイスは非常に重要だ。彼はこの新しいプロジェクトを大変気に入っている。それに彼は制作される映画の本物らしさを保つだろう」
「プロデューサーと監督はハリウッドでも超一流であることを保証するし、主演のブラッド・ピットについては、紹介する必要などないだろう」
ドメニカリは、Netflixの『Drive to Survive(邦題:栄光のグランプリ)』の成功の次に、大ヒット映画を製作するのは理に適ったステップだと考えたという。
「真剣なプロジェクトだと思う。私は非常に興奮している。人々が『次は何だろう?』と考えているところだからだ」
「そしてこれも成長へのもうひとつのステップだ。このプロジェクトが、今日までそれほど深く探求されてこなかった別の次元にF1を導くと、心から信じている」
「来年は準備のために多くのことが行われるのを目にすることだろう。すべてのチームやドライバーなど、全員が関わるのでエキサイティングだ。大変素晴らしいことだ」
「現実のレースウイークに向け、我々はすでに必要なアクティビティや活性化をすべて計画している。制作はシーズン後半に開始される予定だ」
「まだ計画の始まりにすぎないので、詳細については今も詰めているところだ。だが、かなりおもしろいことになるだろうと私は考えている」