現地時間11月29日、2022/2023シーズンよりABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦するNEOMマクラーレン・フォーミュラEチームは、シーズン9のチームドライバーとしてジェイク・ヒューズの起用を発表した。すでに起用が発表されていたレネ・ラストとヒューズのコンビで、NEOMマクラーレン・フォーミュラEチームは参戦初年度の戦いに挑む。
イギリス・バーミンガム出身のヒューズは、BRDC F4の初代チャンピオンを経て2016年にGP3に、そして2020年にはFIA F2にステップアップ。またフォーミュラEでは2020/2021シーズンにメルセデスEQフォーミュラEチームのリザーブ・開発ドライバとしてチームに貢献。そしてシーズン9より、NEOMマクラーレン・フォーミュラEチームのレギュラーシートを勝ち取り、フォーミュラEに参戦することとなった。
「まず、マクラーレン・レーシング・ファミリーの一員となり、この一流ブランドの代表となるチャンスを与えられたことを大変誇りに思うし、とても光栄だ。マクラーレンは僕がレースを始めるきっかけとなったチームのひとつだ。そんなチームに僕が加わることができ、信じられない気持ちだ。とヒューズ。
「僕は以前、別のフォーミュラEチームと一緒に仕事をして、すでに素晴らしい結果を残している。その経験を活かせるのはいいことだし、僕に何が期待されているのかもわかっている」
「新世代マシンが導入されるシーズンが待ち遠しくて、興奮している。シーズン9のルーキーということで、いい機会だし、チャンスだと感じている。これからの1年の素晴らしい旅が待ち遠しいね」
また、8月に発表されているとおり、チームのエースは2017年、2019年、2020年のDTMチャンピオンであり、2016年から2021年にスポット参戦も含め、フォーミュラEを経験し2度の表彰台を獲得したレネ・ラストが務める。
「NEOMマクラーレン・フォーミュラEチームに参加できることを嬉しく思う。レースファンからすれば、マクラーレンは常に大きな魅力を持っているからね。豊かな歴史を持つモータースポーツの象徴的な名前だから、来シーズン、マクラーレンを代表してフォーミュラEに参戦できることを光栄に、そして誇りに思う」とラストはコメント。
「僕は以前、フォーミュラEで1シーズンを戦ったことがある。素晴らしい経験だったけど、まだやりきれていないと感じた。今、その旅を続ける機会を得たことに興奮している。非常にモチベーションが高く、一緒に素晴らしいものを作り上げられると信じている。早くレースがしたい!と思っているよ」
そして、マクラーレン・レーシングのCEOザック・ブラウンは、ふたりのドライバーの存在がフォーミュラEでの成功に欠かせないと語る。
「ジェイクは、シングルシーターにおいて非常にエキサイティングな存在であり、開発ドライバーやリザーブドライバーとしてチームと一緒に活動してきた経験もある。また、フォーミュラEでの経験もあり、幅広いシリーズに長けているルネとともに、このコンビはNEOMマクラーレン・フォーミュラEチームとしての初シーズンを成功させるために非常に重要だと考えている」
NEOMマクラーレン・フォーミュラEチームは、2023年1月14日に開催される第1戦メキシコシティに向け、12月13日~16日にスペイン・バレンシアで開催される公式テストへの参加を経て、初の実戦に臨むとしている。