フェルスタッペン、モンツァで活躍したデ・フリースにマルコへ電話をかけるよう促す「彼は何かを気に入ると大胆になる」

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ニック・デ・フリースが先月のF1イタリアGPで傑出したパフォーマンスを発揮した後、彼にヘルムート・マルコに電話するよう促したと述べている。

 10月8日の朝アルファタウリは、アルピーヌ移籍を決めたピエール・ガスリーの後任として、2023年にデ・フリースを起用することを発表した。一連の発表によってふたりのドライバーを取り巻くうわさには終止符が打たれ、デ・フリースは数週間前には夢にも思わなかったF1のフルタイムのシートを得た。

【渡辺康治HRC社長インタビュー後編】「F1への思いは今も強い」そのことも考慮しながら今後の活動を判断へ。現時点での決定事項はなし

 ホンダのロゴが今回なぜ復活したのか、そして2025年までレッドブルとの協力関係が続く理由については、これまでの渡辺康治HRC社長の説明で十分理解できた。では2026年以降、ホンダはどうするのか。

 ホンダがF1参戦終了を決断した2020年以降、ホンダおよびF1を取り巻く状況は大きく変わっている。F1に関して言えば、アメリカでここまでF1人気が沸騰している現状は、ほんの数年前には考えられないことだった。

赤旗中の違反で降格のガスリー、非を認める一方、悪天候時の手順見直しを求める「無事に帰れてよかった」/F1日本GP

 2022年F1日本GP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは17位でフィニッシュしたが、その後、ペナルティを受けて、18位に降格された。

 FIAは、ガスリーが赤旗中に速度違反を犯したと判断し、レース後、ドライブスルーペナルティとして20秒加算のタイムペナルティを科した。さらにガスリーにはペナルティポイント2も追加された。

【角田裕毅/日本GP密着】スタートで入賞圏内まで順位を上げるも、ウエットのペースに苦戦「やれることはやったけど、悔しい」

 3年ぶりの開催となった2022年F1第18戦ホンダ日本GP。決勝レースはあいにくの雨模様となり、約2時間もの赤旗中断がある波乱のレースとなった。

 そんななか、初の母国グランプリを迎えた角田裕毅(アルファタウリ)は、スタートで9番手に浮上しポイント獲得の期待もあったが、レース後半に新しいインターミディエイトタイヤに交換したことでポジションを落とし、最終的に13位でフィニッシュ。日本GPでのポイント獲得は叶わなかった。

角田裕毅、母国入賞が叶わず落胆も「ファンの皆に心から感謝。ホームGPの週末を楽しめた」/F1日本GP

 2022年F1日本GP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は13位で完走した。

 ビークルパフォーマンス責任者のギヨーム・デゾトーは、角田の一日を振り返り、次のように語った。

「彼はファーストスティントでは(ランド・)ノリス(マクラーレン)の後ろで時間を失った。(ニコラス・)ラティフィ(ウイリアムズ)に引っかかっているグループにアタックできるよう、2セット目のインターを履かせるため、彼をピットストップさせることを決めた。裕毅は素晴らしいオーバーテイクを何度も繰り返し、ポジションを上げていった。だが、残念ながらポイント獲得には至らなかった」

【渡辺康治HRC社長インタビュー前編】HONDAロゴ復活はレッドブルとの強い絆の証。一方で「2026年以降の話とは無関係」

 2022年のF1第18戦日本GPには、たくさんの海外メディアもやってきた。3年ぶりの日本、そして鈴鹿サーキットが本当に待ち遠しかったと彼らは口を揃えた。

 一方で旧知のジャーナリストたちからは、『ところでホンダは、どうするんだ』という質問を受けた。昨年限りで公式に『HONDA』は参戦を終了したが、今年はレッドブル陣営に『HRC(ホンダレーシング)』としてパワーユニット(PU)に関する技術支援をしている。その契約自体、当初は1年限りの予定が2025年まで延長された。一方で、契約間近と思われていた2026年からのレッドブルとポルシェの提携交渉も決裂してしまった。

ガスリー落胆「ブレーキに熱が入らずQ1敗退。決勝で雨が降ることを願う」:アルファタウリ/F1日本GP

 2022年F1日本GPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは17番手に終わった。

■ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)
FP3 20番手(1分32秒881:ソフトタイヤ/24周)
予選 17番手(Q1=17番手1分31秒322:ソフトタイヤ)

【角田裕毅/日本GP密着】「ブレーキに意識を向けなければならなくなってしまった」予期せぬ問題発生でQ3進出を逃す

 前日の雨模様とは打って変わって、晴れ間も見えた鈴鹿サーキットでのF1第18戦ホンダ日本GP。初の母国凱旋レースとなっている角田裕毅(アルファタウリ)だが、ブレーキトラブルに苦しめられて、予選Q2で敗退。「仕方ない」と語るものの、その表情からは悔しさがあふれていた。

 12時00分からのFP3に備えて、10時前にパドック入りした角田。笑顔をみせるなど、かなりリラックスした表情だった。ドライコンディションとなったFP3では、ミディアムタイヤでコースイン。1分35秒台から入り、その3周後には1分34秒977をマーク。開始30分を経過したところでは5番手につけた。

角田裕毅、予選13番手「Q3進出が見えていたが、ブレーキの問題に阻まれた。決勝で順位を上げたい」/F1日本GP

 2022年F1日本GPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は13番手を獲得した。

 ビークルパフォーマンス責任者のギヨーム・デゾトーは、一日を振り返り、次のように語った。

「FP3では苦労した。今回ドライコンディションでマシンのセットアップを行う最初の機会であり、特にピエール(・ガスリー)のマシンの方で、正しいバランスを見つけることがなかなかできずにいた。そのために通常よりも大きなリスクを冒すこととなった。予選前に2台に対していくつか大きなセットアップ変更を施した」

「勝利と表彰台を決して忘れない」アルファタウリF1代表がガスリーに感謝。新加入のデ・フリース&角田コンビには自信

 スクーデリア・アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストは、ピエール・ガスリーのアルピーヌへの移籍とニック・デ・フリースの加入についてコメントを発表。ガスリーにはこれまでの感謝を述べ、デ・フリースについては期待を語った。

 当初ガスリーは2023年もアルファタウリに残留することが決まっていた。ところがアルピーヌのレギュラードライバーであるフェルナンド・アロンソとリザーブドライバーのオスカー・ピアストリが、2023年にそれぞれ移籍をすると発表したため、チームはアロンソの後任ドライバーを探していた。そこでアルピーヌはフランス出身のガスリーの起用を求め、レッドブルとの交渉が始まった。