FIAが声明を発表、コルトン・ハータへのF1スーパーライセンス発給を認めず。特例での承認の可能性を否定

 FIAは、インディカードライバー、コルトン・ハータのF1スーパーライセンス問題について声明を発表、レギュレーションにおいて彼はライセンス取得の条件を満たしておらず、FIAが特例として認めてライセンスを発給することはないことを確認した。レッドブルはアルファタウリのピエール・ガスリーの後任としてハータの獲得を望み、FIAに対して条件を免除するよう働きかけていた。

 アルピーヌが2023年ドライバーとしてガスリーを望んでいることから、レッドブルは後任候補としてハータに注目した。しかしF1参戦に必要となるスーパーライセンスの発給条件として、他カテゴリーでの成績に応じて与えられるスーパーライセンスポイントを3年間で40ポイント以上獲得しなければならないものの、ハータは8ポイント不足していた。

レッドブルF1、ハータ獲得を完全に断念との報道。ガスリーの後任については引き続き検討、デ・フリースが候補に浮上

 レッドブルが、2023年アルファタウリのドライバーとしてインディカードライバーのコルトン・ハータを獲得することを断念したと、複数のメディアが伝えた。F1に参戦するためのスーパーライセンス取得に十分なスーパーライセンスポイントをハータは獲得しておらず、レッドブルはFIAに対して例外としてのライセンス発給を求めていたが、それは認められなかったといわれている。アルピーヌからピエール・ガスリー移籍について打診されたレッドブルは、以前、ハータを獲得できればガスリーを手放すと発言した。しかし今は、ハータ以外の候補について検討し始めており、ガスリーがアルピーヌに移籍する可能性はまだゼロではないようだ。

2023年ドライバーを探すアルピーヌF1、テストにジョビナッツィを起用へ。4人のドライバーが2021年型A521で走行か

 積極的にF1旧型マシンでのテストを実施しているアルピーヌは、次戦シンガポールGP前にハンガリーで行うテストで、4人のドライバーを走らせる予定であると考えられている。

 アルピーヌは、2023年のF1デビューに向けて現リザーブドライバーであるオスカー・ピアストリのため、昨年型A521を使ったプライベートテストを頻繁に行うことを計画していた。しかしピアストリが来年マクラーレンに移籍することが決定したため、プランを変更することを決めた。今後のテストはピアストリを乗せずに実施、他のドライバーを起用する予定で、ジュニアドライバーのジャック・ドゥーハン、ビクトール・マルタンス、カイオ・コレらが候補となる。

コルトン・ハータ、特例によるF1スーパーライセンス取得は望まないと発言。アルピーヌはガスリー断念の可能性

 コルトン・ハータが特例によりF1スーパーライセンス取得が認められる可能性は極めて低くなってきたとみられている。レッドブルはアルファタウリの2023年ドライバー候補としてハータの起用を検討しているが、ハータは必要なスーパーライセンスポイントを取得していない。彼が自力で条件を満たすには、冬季に行われる選手権に参戦してポイントを稼ぐしかなさそうだ。

アルファタウリF1候補のハータがアルピーヌのプライベートテストに参加か。レッドブルからの要望との説も

 レッドブルがアルファタウリの2023年ドライバー候補として検討しているコルトン・ハータが、アルピーヌの下でF1テストを行う予定だと伝えられている。アルピーヌは2023年のエステバン・オコンのチームメイトとしてピエール・ガスリーを望んでおり、ガスリーとの契約を持つレッドブルは、インディカードライバーのハータを起用することが可能であれば、ガスリーをアルファタウリとの契約から解放する見込みだ。

 コルトン・ハータは、インディカー/チャンプカーで活躍したブライアン・ハータの息子で、アメリカ出身22歳。インディカーで7回の優勝経験を持つ。今年はアンドレッティ・オートスポートから参戦する一方、マクラーレンとテスト契約を結び、7月にはポルティマオで2021年型MCL35Mでのテストを行った。