スズキ、ラストで優勝果たすも河内健「撤退は非常に残念」、佐原伸一「チームの解散は本当に寂しい」/MotoGP

 11月6日、スペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われた2022年MotoGP第20戦バレンシアGP決勝でアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が優勝を飾った。しかし、スズキは勝てる体制ではあるが今季限りでMotoGPから撤退する。

 ラストレースで優勝を果たしたこと、2022年限りでの撤退、そしてファンへの感謝をスズキのスタッフ陣3名がコメントしている。

アレックス・リンスが最後のシーズンとなるスズキに贈った2年ぶりの勝利/第18戦オーストラリア

 10月16日、2022年MotoGP第18戦オーストラリアGP MotoGPクラスの決勝がオーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)は激戦を制して今シーズン初の優勝を飾り、MotoGPクラスでは通算4度目の勝利を獲得した。

ダニロ・ペトルッチがスズキからMotoGPに参戦。ジョアン・ミルは欠場/第17戦タイGP

 9月27日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているチーム・スズキ・エクスターは、9月30~10月2日にチャン・インターナショナルサーキットで開催される第17戦タイGPで負傷しているジョアン・ミルの代役にダニロ・ペトルッチを起用すると発表した。

津田拓也、マシン炎上でリタイア「バイクを壊してすごく残念。残り4戦もスズキを応援してほしい」/MotoGP第16戦日本GP決勝

 9月25日、2022年MotoGP第16戦日本GP MotoGPクラスの決勝レースが栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、津田拓也(チーム・スズキ・エクスター)はマシントラブルにより12周でリタイアに終わった。

 ドライコンディションとなった決勝日。スズキは津田とアレックス・リンスともに、午前のウォームアップ走行ではタイヤのコンパウンドを比較した。

津田拓也「順位を上げれてよかった。自分とチームの持ってる力を出すのが目標」/MotoGP第16戦日本GP予選

 9月24日、2022年MotoGP第16戦日本GP MotoGPクラス予選日のフリー走行2回目と予選が栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、津田拓也(チーム・スズキ・エクスター)は1分57秒787で21番グリッドを獲得した。

 初日はかろうじてドライコンディションを保ったが、予選日はウエットコンディションだった。MotoGPマシンでのウエットタイヤの経験が浅い津田は以下のように振り返った。

MotoGPラストシーズンの母国グランプリで、スズキが新空力デバイスを投入/MotoGP第16戦日本GP

 3年ぶりの開催となったMotoGP日本GPの初日、スズキの新パーツが登場した。テールカウルの空力デバイスである。テールカウルの空力デバイスといえば、ドゥカティが第12戦イギリスGPに投入したそれが記憶に新しい。ドゥカティのものは、4枚の平たいウイングが一部が重なるようにテールカウルからやや斜め上部に生えているような形状である。

津田拓也「始めはパニックになりそうだった。明日に向けてはすごくポジティブ」/MotoGP第16戦日本GP初日

 9月23日、2022年MotoGP第16戦日本GP MotoGPクラス初日のフリー走行1回目が栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、津田拓也(チーム・スズキ・エクスター)は1分46秒718で25番手に入った。

 津田は、当初はワイルドカード参戦する予定だったが、ジョアン・ミルの代役として参戦することになった。そのため、テストチーム、テストのバイクではなく、ミルのスタッフ、ミルのGSX-RRで走った。

津田拓也「みんな最後だと分かって走る。磨き上げたマシンをぜひ見て欲しい」/MotoGP第16戦日本GP

 3年振りとなるMotoGP日本GPにワイルドカード参戦する津田拓也。津田にとって2017年第4戦スペインGPにアレックス・リンスの代役で出場して以来、2回目の実戦となるが、単に2回目という言葉では持っている重みが違うと言えるだろう。

「うれしい気持ちもあるんですけれど、寂しい気持ちも入り交じっています。チャンスが回ってきたのは、今年が最後だからというのもある。だからこそ、全力で戦いたいですね。今までは、バイクを作るのが仕事でしたし、裏方の作業をしてきました。その作業をしてきたもてぎで、どこまで走ることができるのか自分でも楽しみです」